国連環境計画(UNEP)は4日、現状の気候変動対策しか行わなかった場合、今世紀中に世界の平均気温は産業革命前と比べて最大2.8度上昇するとの報告書を公表した。昨年の3.1度から微減となったが、温暖化対策の国際枠組み「パリ協定」で掲げる1.5度に抑える目標を依然大きく上回る。
 報告書は、今年9月末までに60カ国から提出された2035年までの新たな削減目標に基づいて試算。現状の対策しか行われなければ最大2.8度上昇するとした。 
〔写真説明〕8月15日、熱波に見舞われたロンドンで涼を求めアイスクリームを食べる人(EPA時事)

(ニュース提供元:時事通信社)