環境省は4日、今年4~9月の全国のツキノワグマの出没件数が2万792件に上ったと発表した。これまで最多だった2024年度の同期間の1万5832件を上回り、統計のある09年度以降で最多のペースとなった。都道府県別に見ると、最も多いのは岩手の4499件で、次いで秋田が4005件。東北地方を中心に出没数が多くなっている。
 石原宏高環境相は4日の閣議後記者会見で「市街地や里山など人が生活する地域に出ている」と述べ、注意を呼び掛けた。 
〔写真説明〕4月27日に長野県飯田市で撮影されたツキノワグマ

(ニュース提供元:時事通信社)