6日午前の東京株式市場は、前日に大幅下落した反動で幅広い銘柄が買われ、日経平均株価は一時、前日比1000円超上昇した。米ハイテク株が上昇したことも投資家心理を和らげた。ただ、利益確定の売りも出て、午前の終値は556円62銭高の5万0768円89銭だった。
 人工知能(AI)関連株を中心に割高感が意識され、日経平均は5日までの2日間で2000円以上も下落した。しかしその後、米国景気の底堅さを示す経済指標が発表され、米ハイテク株などが上昇。この流れを引き継ぎ、東京市場で買い戻しの動きが広がった。
 一方、買いが一巡した後、日経平均は上げ幅を縮めた。市場関係者は「これまで急速に上昇してきた過熱感は消えていない」(国内証券)との見方を示した。 
〔写真説明〕東京証券取引所のマーケットセンター=東京都中央区

(ニュース提供元:時事通信社)