第24回 国外の環境格付の動向
国外の環境格付とサスティナビリティレポーティングのガイドラインを紹介
島崎規子
大学関係の主たる内容は、駒澤大学経済学部、城西大学短期大学部、城西国際大学経営情報学部大学院教授などを歴任し、同大学定年退職。城西国際大学では経営情報学部経営情報学科長、留学生別科長などを務めた。大学以外の主たる内容は、埼玉県都市開発計画地方審議会委員、財務省独立行政法人評価委員会委員、重松製作所監査役などを務めた。
2025/11/10
環境リスクマネジメントに求められる知識
島崎規子
大学関係の主たる内容は、駒澤大学経済学部、城西大学短期大学部、城西国際大学経営情報学部大学院教授などを歴任し、同大学定年退職。城西国際大学では経営情報学部経営情報学科長、留学生別科長などを務めた。大学以外の主たる内容は、埼玉県都市開発計画地方審議会委員、財務省独立行政法人評価委員会委員、重松製作所監査役などを務めた。
環境格付は、投資家が、環境経営を行う企業への投資活動に対し、必要不可欠な評価ツールです。国外の環境格付は、それぞれの国の格付機関が、独自の評価基準と格付表示の方法に従って、格付を展開しています。第23回に引き続き、ここでは、アメリカと欧州に焦点を当て、国外の環境格付とサスティナビリティレポーティングのガイドラインの内容を紹介いたします。
国外の環境格付は、環境格付機関が、独自の方法によって格付を実施しています。ここでは、代表的な7機関による「主な格付活動特徴」、「評価基準」、「格付表示」の内容の一部を紹介しますと、図表1のとおりです。
図表1 国外の環境格付の内容(一部)
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・各企業の社会的な調査票と市場ごとの排除スクリーンから構成 |
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(注1) CEP : Council on Economic Priorities 、(注2) Innovest : Innovest Strategic Value Advisors、(注3) IRRC : Investor Responsibility Research Center 、(注4) CG : Calvert Group、(注5) KLD : Kinder Lindberg and Domini 、(注6) Oekom : ドイツのOekom Research AG、(注7) SAM S. G : スイスのSAN Sustainability Group、 (注8) TM : Trademark、(注9) SRI : Socially Responsible Investment
図表1の機関のなかで、わが国の企業とかかわっている一部を紹介しますと、次のとおりです。
㋑「(b) Innovest社」の場合は、日本の数十社の企業が評価対象となっていて、鉄鋼部門では、NKKの評価が高いです。大和住銀系のエコファンド「ミセス・グリーン」のスクーリングにも採用されています。
㋺「(c) IRRC社」の場合は、 NTTデータ経営研究所と提携しています。
㋩「(d) CG社」の場合は、アマダ、富士機械製造、富士写真フィルム、富士通、山之内製薬の5社が、「Calvert World Values International Equity Fund」に選ばれています。
㋥「(F) Oekom社」の場合は、リコーやトヨタ自動車など37の企業が格付されています。
㋭「(g) SAM S. G社」の場合は、日興証券系のエコファンド「グローブ」に採用されています。
また、図表1をみると、国ごとに格付と評価の方法がほとんど違い、独自の方法で環境格付をしていることがわかります。図表1から、7つの環境格付機関の特徴を分類しますと、次のとおりです。
この結果から、いずれも環境パフォーマンス評価よりも、企業の経営評価に重点が置かれていることがわかります。
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