【ニューデリー時事】インドの首都ニューデリーにある世界文化遺産ラールキラー(赤い城)近くで10日、車1台が爆発した。地元メディアによると、運転していた医師を含む少なくとも12人が死亡、約20人が負傷した。警察は11日、医師による自爆テロの可能性を視野に本格的な捜査を始めた。
 捜査当局は爆発に関与した疑いで複数人を拘束した。死亡した医師は、隣国パキスタンに拠点を置くイスラム過激派ジェイシモハメドとつながりがあるという見方が出ている。モディ首相は「(犯人に)正義が下される」と述べた。
 爆発が起きた10日、警察は首都郊外の都市ファリダバードで、強力な爆弾を製造できる大量の化学薬品を所持していた医師2人を拘束したと発表した。この2人もジェイシモハメドの関係者で、押収された薬品は、今回の爆発に使われたものと同じ種類だったという。
 爆発でおい(27)が重傷を負ったというシャイレンダ・ジャイスワルさん(60)は搬送先の病院前で、「凶悪で恐ろしい行為だ。政府はテロリストに厳しい措置を講じるべきだ」と憤った。 
〔写真説明〕10日、インドの首都ニューデリーの爆発現場(EPA時事)
〔写真説明〕10日、インドの首都ニューデリーにある世界文化遺産ラールキラー(赤い城)近くで起きた車の爆発現場付近に張られた規制線と警戒に当たる警察官

(ニュース提供元:時事通信社)