地政学リスク×重要部品停止×連鎖する生産停止
経済合理性を超えた政治リスクに、企業はどう備えるべきか
八重澤 晴信
医療機器製造メーカーで39年の実務経験を持つ危機管理のプロフェッショナル。光学機器の製造から品質管理、開発技術を経て内部統制危機管理まで経営と現場の「翻訳者」として活躍。防災士として国連グローバル・コンパクト・ネットワーク・ジャパンDRR分科会幹事も務める。
2025/11/10
あなたの会社の危機対応力を鍛える新しいアプローチ
八重澤 晴信
医療機器製造メーカーで39年の実務経験を持つ危機管理のプロフェッショナル。光学機器の製造から品質管理、開発技術を経て内部統制危機管理まで経営と現場の「翻訳者」として活躍。防災士として国連グローバル・コンパクト・ネットワーク・ジャパンDRR分科会幹事も務める。
オランダの1社が安全保障上の懸念で事業停止となったことで、日本の自動車メーカーが北米で減産に追い込まれる事態が発生しました。「うちは自動車業界じゃないから関係ない」と思われた方、ちょっと待ってください。あなたの会社の主力製品には、どんな部品が組み込まれていますか? その部品のサプライヤーは、どこの国にありますか? 取引先企業の生産拠点も、実はグローバルなサプライチェーンに支えられています。たった1社への政治的判断が、半導体から自動車まで、国境を越えて生産停止を引き起こした事実。これは明日、あなたの会社でも起こり得る現実です。今回の訓練で体験していただくのは「経済合理性だけでは解決できない政治的リスクが、突然ビジネスを直撃する瞬間」です。
2025年11月1日、オランダ政府が安全保障上の懸念から中国資本傘下の半導体メーカー、ネクスペリアの工場に一部事業停止命令を発出。この影響で同社からの半導体供給が滞り、ホンダが北米工場で減産を余儀なくされるなど、世界的なサプライチェーンに波紋が広がりました。
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