第22回 日経SDGs経営調査とESGブランド調査の動向
調査の方法と動向を紹介
島崎規子
大学関係の主たる内容は、駒澤大学経済学部、城西大学短期大学部、城西国際大学経営情報学部大学院教授などを歴任し、同大学定年退職。城西国際大学では経営情報学部経営情報学科長、留学生別科長などを務めた。大学以外の主たる内容は、埼玉県都市開発計画地方審議会委員、財務省独立行政法人評価委員会委員、重松製作所監査役などを務めた。
2025/09/11
環境リスクマネジメントに求められる知識
島崎規子
大学関係の主たる内容は、駒澤大学経済学部、城西大学短期大学部、城西国際大学経営情報学部大学院教授などを歴任し、同大学定年退職。城西国際大学では経営情報学部経営情報学科長、留学生別科長などを務めた。大学以外の主たる内容は、埼玉県都市開発計画地方審議会委員、財務省独立行政法人評価委員会委員、重松製作所監査役などを務めた。
環境経営度調査は、企業の環境経営を総合的に分析し、温暖化ガスや廃棄物の低減などの環境対策と経営効率の向上をいかに両立しているかを評価する調査で、1997年に日本経済新聞社が日経リサーチの協力を得て開始しました。2019年に「日経SDGs(Sustainable Development Goals)経営調査」と統合して、調査を継続しています。環境ブランド調査は、日経BP(Nikkei Business Publications)が、2000年に開始しました。2020年からは、「ESG(Environment Social Governance)ブランド調査」として調査を継続しています。第22回では、日経SDGs経営調査とESGブランド調査の方法と動向を紹介いたします。
環境経営度調査は、一般に、「日経のCSR (Corporate Social Responsibility)ランキング」と呼ばれています。第22回(2019年度)環境経営度調査の企業ランキング上位の製造業(上位10位)と非製造業(上位3位)の結果は、図表1のとおりです。
図表1の調査は、2018年12月から2019年3月に、上場と非上場の有力企業、製造業1731社、非製造業1,318社を対象に実施し、599社の回答結果です。環境経営度の評価方法は、①環境経営推進体制、②温暖化対策、③製品対策(製造業と建設業のみ)、④汚染対策・生物多様性対応、⑤資源循環の5つの評価指数から総合スコアを算出し、製造業は総合ランキング、非製造業は業種別のランキングを作成します。評価指数によって最高点が異なるため、最高を100、最低を10に変換、製造業と建設業は最高スコアを500、非製造業は最高スコアを400としています。
環境経営度調査は、第22回で終了し、2019年に「日経SDGs経営調査」と統合して、調査を継続しています。この調査は、「事業を通じてSDGsに貢献し、企業価値向上につなげる取り組みをSDGs経営」と定義して、「SDGs戦略・経済価値」、「環境価値」、「社会価値」、「ガバナンス」の4つの視点で評価しています。
調査方法は、電子調査票をダウンロード・アップロード形式により回答・提出する方法です。回答内容から総合的に企業の「SDGs経営」を評価します。対象企業は、全上場企業および従業員100人以上の非上場企業です。
日経SDGs経営調査による第1回(2019年)から第6回(2024年)までの受賞者は、図表2のとおりです。
図表2では、第6回から「プライムシート」が新設さています。これは、高い評価を続ける企業を選定して表彰するものです。第6回においては、ソフトバンクとリコーが3回受賞しているので、選出されています。
第5回では、899社、第6回では877社の回答を得ています。第1回の637社と比較すると増加していることがわかります。
なお、図表1と図表2を比較した場合、まず、図表1では、5つの評価指標から総合スコアによってランキングを決定しているのに対して、図表2では、4つの視点から総合的にSDGs経営を評価して決定しています。次に、図表1と図表2において継続して選出されているのは「コニカミノルタ」「サントリーホールディングス」「アサヒグループホールディングス」「東京海上ホールディングス」でありますが、企業が大きく変化していることがわかります。
環境リスクマネジメントに求められる知識の他の記事
おすすめ記事
中澤・木村が斬る!今週のニュース解説
毎週火曜日(平日のみ)朝9時~、リスク対策.com編集長 中澤幸介と兵庫県立大学教授 木村玲欧氏(心理学・危機管理学)が今週注目のニュースを短く、わかりやすく解説します。
2026/01/27
発災後をリアルに想定した大規模訓練に学ぶ
2026年1月14日、横浜市庁舎10階の災害対策本部運営室で、九都県市合同による大規模な図上訓練が行われた。市職員に加え、警察、自衛隊、海上保安庁、医療従事者、ライフライン事業者などが一堂に会し、市災害対策本部運営をシミュレーションした。
2026/01/26
報告すべきか迷う情報 × 最初の一言 × 隠蔽と正直の分岐点
ここ数年、データ改ざんによる不正が突然発覚するケースが増えています。製品仕様に適合していないにもかかわらず、データの書き換えが行われていたり、燃費データや排ガス成分濃度が改ざんされているなど、さまざまな分野でこうした事件は後を絶ちません。今年も、中部電力・浜岡原子力発電所において、安全データの改ざん疑いが発覚しました。 こうした改ざんを未然に防ぐことは、リスクマネジメントの最重要テーマですが、一方で、既に起きてしまっていることを前提として、いかに早く発見し、対処するかを考えておくことも危機管理においては重要になります。
2026/01/26
最優先は従業員の生活支援対策を凌駕する能登半島地震 石川サンケン
家電や自動車の電子制御に用いられるパワー半導体を製造する石川サンケン(石川県志賀町、田中豊代表取締役社長)。2024年元日の能登半島地震で半島内にある本社と3つの工場が最大震度6強の揺れに襲われた。多くの従業員が被災し、自宅が損傷を受けた従業員だけでも半数を超えた。BCPで『生産および供給の継続』を最優先に掲げていた同社は、従業員支援を最優先にした対応を開始したーー。
2026/01/23
※スパム投稿防止のためコメントは編集部の承認制となっておりますが、いただいたコメントは原則、すべて掲載いたします。
※個人情報は入力しないようご注意ください。
» パスワードをお忘れの方