2025/11/10
防災・危機管理ニュース
国連気候変動枠組み条約第30回締約国会議(COP30)が10日、ブラジルのベレンで開幕する。温暖化対策の国際枠組み「パリ協定」が採択されてから10年を迎えるが、トランプ政権下の米国が離脱を決めるなど、世界的な取り組みの推進に不透明感が漂う。温室効果ガスの着実な削減に向け、各国が結束できるかが焦点となる。
会期は21日まで。17日からは閣僚級会合が予定され、石原宏高環境相が出席する方向だ。
「パリ協定」は、産業革命前に比べて世界の平均気温の上昇を1.5度に抑える目標を掲げる。各国は協定に基づき、9月末を期限として、2035年までの温室ガス削減目標を設定するよう求められていた。しかし、国連への提出状況は低調で、足並みはそろっていない。「1.5度目標」達成に向けて残された時間が限られるだけに、国際協調が急務となっている。
また、昨年のCOP29では、気候変動対策に取り組む途上国向けの資金支援の規模について、先進国の主導で35年までに少なくとも年間3000億ドル(約46兆円)を確保することが決まった。さらに、民間からの拠出を含めて、1兆3000億ドル(約200兆円)に拡大することも言及されており、COP30では、資金確保をはじめ、パリ協定の実施に向けた具体策が議論される見通しだ。(了)
(ニュース提供 時事通信:2025/11/10-15:05)
(ニュース提供元:時事通信社)
- keyword
- COP30
防災・危機管理ニュースの他の記事
おすすめ記事
-
能登半島地震からまもなく2年
能登半島地震からまもなく2年。災害対応の検証も終盤に入っています。浮上した課題を反映し、災害関連法も変わりました。来年はこれらの内容をふまえた防災・BCPの見直しが加速しそうです。発災直後から被災地を調査し、石川県の初動対応を振り返る検証委員会の委員も務めた金沢大学准教授の青木賢人氏に防災・BCP強化の方向を聞きました。
2025/12/25
-
-
-
-
中澤・木村が斬る!今週のニュース解説
毎週火曜日(平日のみ)朝9時~、リスク対策.com編集長 中澤幸介と兵庫県立大学教授 木村玲欧氏(心理学・危機管理学)が今週注目のニュースを短く、わかりやすく解説します。
2025/12/23
-
-
-
-
-









※スパム投稿防止のためコメントは編集部の承認制となっておりますが、いただいたコメントは原則、すべて掲載いたします。
※個人情報は入力しないようご注意ください。
» パスワードをお忘れの方