東海大(東京都渋谷区)は14日、ネットワークシステムの保守管理などを委託していた企業のサーバーが、外部から不正アクセスを受けたと発表した。ランサムウエア(身代金要求型ウイルス)によってサーバー内のファイルの一部が暗号化され、犯行グループのものとみられる脅迫文が残されていたという。
 同大によると、委託先の「東海ソフト開発」が7日夜、サーバーへの不正アクセスの形跡を確認。外部ネットワークを遮断して調査した結果、ランサムウエアグループによるサイバー攻撃と判明したため、神奈川県警に通報した。
 学内のネットワークへの侵入は確認されていないが、サーバー内に保存されていた同大の教職員や学生、保護者のID、パスワードといった個人情報が流出した可能性が高いという。
 同大はパスワードの再設定などの対策を進め、「委託先の調査に進展があれば速やかに公表する」と説明。東海ソフト開発は取材に対し、「警察が捜査中のため詳細は答えられないが、全社で対応を推進していく」と回答した。 
〔写真説明〕東海大のホームページに掲載されたお知らせ

(ニュース提供元:時事通信社)