IT大手「MIXI(ミクシィ)」(東京都)の子会社「チャリ・ロト」(同)が東京国税局の税務調査を受け、2024年3月期までの約6年間で計約8億円の所得隠しを指摘されていたことが15日、関係者への取材で分かった。重加算税を含む法人税の追徴税額は計約2億円。同社は既に修正申告と納付を済ませたという。
 関係者によると、チャリ・ロトは10社以上の取引先に映像配信などの業務を発注し、報酬を支払っていたが、報酬の一部の計約10億円が元社長=解任=と元営業本部長=懲戒解雇=に「リベート」の形で支払われていた。元社長の妻が実質経営する法人や元営業本部長が代表の法人などに分散して送金されていたという。
 同国税局は約10億円について、チャリ・ロトの事業によって得られた同社の収益と指摘。元社長らがリベートの形で受け取ることで、同社の収入を隠したと判断した。 

(ニュース提供元:時事通信社)