2025/11/19
防災・危機管理ニュース
各種自転車の企画・デザイン・設計・製造・販売を手掛けるサカイサイクル(大阪市)は、堺市消防局の協力のもと、「災害時における自転車活用」を推進するための新しい災害対応自転車「レスキューバイク」(製作=株式会社森井製作所)を開発している。物資の搬送が可能な荷台に加え、大人2人の搬送が可能な折り畳み式ベンチを備えたもので、防災・福祉・交通安全の分野での新しいアプローチとして提案する。
「レスキューバイク」 は、「平成30年7月豪雨(西日本豪雨)」の際、寸断・倒壊建物によって救助現場に消防・救急車両を到着させられず、資機材などの搬送に時間と労力が取られた消防隊員の経験を受け、「自助、共助のみならず、自転車活用推進計画にも位置付ける『災害時における自転車活用』の推進が必須」との考えから開発に着手。シマノ製の電動ユニットを装備した3輪タイプ・内装5段変速の電動アシスト自転車で、最小回転半径1.35メートルと小回りが利く構造と、傾斜7度の坂道でも容易に登坂できる補助動力を備える。自転車に乗れない人や要支援者も「風を感じて移動できる」設計だという。
同車両は、運転者1人が乗車し、前輪と後輪の間に設けられた荷台で重量物を運搬できるほか、フレームに固定された折り畳み式のベンチを荷台上に展開することで乗員2人の搬送が可能。車体重量は70キログラムで、2人で持ち上げて軽四車両などへ積載できる可搬性も備える。平時の福祉送迎や災害時の避難支援にも活用できる。
今年10月15日・16日に東京・有明GYM-EXで開催された「ジャパンバイクショー2025」で同車両を初公開した。同車両の発売は2026年度中の予定。オプションパーツを除いた本体価格は100万円前後で調整中。
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