経済産業省は25日、バイオ燃料を最大10%混ぜたガソリンを先行導入する地域として、沖縄本島を選定した。2028年度をめどに導入を始める。水分が混ざると品質が悪くなることを踏まえ、湿度の高い沖縄特有の環境での品質管理などを検証し、将来的な全国への導入拡大につなげる。
 同日開かれた有識者会議で決定した。27年度までに燃料を販売する給油所を決め、28年度に出荷基地や給油所の設備改修を終える方針。経産省は改修費用の支援を検討する。
 バイオ燃料はトウモロコシなどが原料で、燃焼時に二酸化炭素(CO2)を出すものの、植物の成長過程でCO2を吸収するため、脱炭素燃料として期待されている。政府は、自動車メーカーに対し30年代早期に新車をすべてバイオ燃料対応とするよう求めているほか、バイオ燃料を最大10%混ぜたガソリンを30年度までに本格的に供給開始することを目標に掲げている。 
〔写真説明〕経済産業省=東京都千代田区

(ニュース提供元:時事通信社)