NTTドコモビジネス(旧NTTコミュニケーションズ)が、福島県昭和村と共同で、ドローンをクマの捜索や追い払いに活用する取り組みを始めたことが30日、分かった。同社は今後、全国で相次ぐクマ被害への新たな対策として自治体向けの提供も開始する。搭載したカメラによる映像と熱源の検知を組み合わせることで、クマが活発になる早朝や夜間でも威力を発揮できるという。
 このクマ対策は、携帯電話などに使うLTE通信に対応した高性能の機体に、熱源を検知できるサーマルカメラを搭載したドローンを活用。クマの目撃情報があった地点を捜索し、茂みへ逃げ込んだ場合はサーマルカメラで位置を確認。ハンターによる駆除などを支援する。
 昭和村では10月から、ドローンが定期的に巡回。捜索データに基づきクマが通ったとみられる経路に箱わなを仕掛けたり、搭載したスピーカーでサイレン音を鳴らして追い払ったりといった活用法で成果を上げている。NTTドコモビジネスは今後、同様の取り組みを他の自治体でも行えるよう、導入から運用までを支援する方針だ。
 同社はこれまで、インフラの点検や災害対策用として高性能ドローンの活用を広げてきた。昭和村では今夏から、山岳地域での遭難者捜索向けにドローンの本格運用を開始しており、これをクマ対策に転用した。将来的には遠隔地からの操作や、人工知能(AI)による自動検知機能の追加など獣害対策向けでのさらなる改良を目指す。 
〔写真説明〕NTTドコモビジネスが提供しているドローン(同社提供)
〔写真説明〕ドローンに搭載したカメラで撮影されたクマ(福島県昭和村提供)
〔写真説明〕ドローンに搭載した熱源を検知するカメラで撮影したクマ(福島県昭和村提供)

(ニュース提供元:時事通信社)