【北京時事】中国外務省は11日、国民に対し日本への渡航を控えるよう呼び掛ける通知を再び出した。8日に起きた青森県東方沖を震源とする地震の後も、日本で地震発生が予想されていることが理由。
 日本在住の中国人に対しても、地震や災害警報に注意し現地での避難指示に従うよう求めた。中国政府は、高市早苗首相の台湾有事に関する発言に強く反発。先月14日、「中日の人員交流の雰囲気がひどく悪化した」として渡航を控えるよう通知を出している。
 佐藤啓官房副長官は11日の記者会見で、日中間の民間交流や経済活動は促進されるべきだと指摘。「今般の中国側の発表による影響も含め、情報を収集し、適切な対応を行っていきたい」と述べた。 
〔写真説明〕記者会見する佐藤啓官房副長官=11日午後、首相官邸

(ニュース提供元:時事通信社)