2025/12/13
防災・危機管理ニュース
【ニューデリー時事】インド洋の島国スリランカが先月下旬にサイクロン被害に見舞われ、死者・行方不明者は計約850人に上り、200万人以上が被災した。世界食糧計画(WFP)現地事務所のフィリップ・ウォード代表が13日までにオンライン取材に応じ、被害の影響は農業生産や国民の栄養状態、食料安全保障にも及ぶ恐れがあるとして支援を訴えた。
ウォード氏は、国土の大半で豪雨による洪水や地滑りが発生し、過去20年超で最も壊滅的な災害だったと指摘。WFPは調理セットや発電機のほか、既に8万人近くに栄養価を高めたビスケットを配ったといい、「今週末までに(中部の)キャンディやバドゥラといった各県で計67トン、少なくとも25万人分の食料を配布できると期待している」と語る。
また、「農地は水没し、作物が失われた。農家の人々が生計手段から切り離されている」と影響を危惧。2022年の経済破綻時をはじめ、国の危機に際して食料品が高騰したことに触れ「今後数カ月間で同じような価格変動が予想される」と懸念を示した。
政府は非常事態を宣言。被災者への現金給付を計画している。WFPは行政と連携し、復旧・復興に向けた取り組みを補完するつもりだという。ウォード氏は「被災者の再定住に向けた支援だけでなく、食料生産システムの再構築のためにもすべきことが多くある」と述べ、長期的なニーズを見据えサポートしていくと強調した。
〔写真説明〕スリランカ中部ヌワラエリヤ県で、サイクロンの被災者に緊急の食料支援を行う世界食糧計画(WFP)の職員=9日(WFPスリランカ事務所提供・時事)
〔写真説明〕世界食糧計画(WFP)スリランカ事務所のフィリップ・ウォード代表(同事務所提供・時事)
(ニュース提供元:時事通信社)


- keyword
- スリランカ
防災・危機管理ニュースの他の記事
おすすめ記事
-
-
中澤・木村が斬る!今週のニュース解説
毎週火曜日(平日のみ)朝9時~、リスク対策.com編集長 中澤幸介と兵庫県立大学教授 木村玲欧氏(心理学・危機管理学)が今週注目のニュースを短く、わかりやすく解説します。
2026/01/13
-
-
-
-
-
リスク対策.PROライト会員用ダウンロードページ
リスク対策.PROライト会員はこちらのページから最新号をダウンロードできます。
2026/01/05
-
年末年始にサイバー攻撃は約2倍以上増加する
サイバー攻撃のリスクは、平日よりも休日に高まる傾向がある。デジタルデータソリューション株式会社(東京都港区)の調査によると、年末年始にはサイバー攻撃が約2倍以上に増加することが明らかになっているという。
2026/01/04
-
能登半島地震からまもなく2年
能登半島地震からまもなく2年。災害対応の検証も終盤に入っています。浮上した課題を反映し、災害関連法も変わりました。来年はこれらの内容をふまえた防災・BCPの見直しが加速しそうです。発災直後から被災地を調査し、石川県の初動対応を振り返る検証委員会の委員も務めた金沢大学准教授の青木賢人氏に防災・BCP強化の方向を聞きました。
2025/12/25
-






※スパム投稿防止のためコメントは編集部の承認制となっておりますが、いただいたコメントは原則、すべて掲載いたします。
※個人情報は入力しないようご注意ください。
» パスワードをお忘れの方