2025/12/18
防災・危機管理ニュース
生成AI(人工知能)などでわいせつな偽画像を作成する「性的ディープフェイク」について、警察庁は17日、18歳未満からの被害相談が1~9月に79件あり、半数超は同じ学校の児童・生徒が関与していたと明らかにした。18歳未満の被害状況の公表は初。同庁はチラシを作り、非行防止教室などで安易なAI利用に注意を呼び掛ける。
同庁によると、裸の偽画像を公開されたといった相談は、中学生からが最多の41件。高校生は25件で、小学生も4件あった。被害者との関係は同級生や先輩など、同じ学校の児童・生徒によるものが53.2%を占めた。
生成AIで作成したと判明したものが14件で、画像加工アプリによるものが2件。残りは特定できなかったが、大半がAIで作った画像や動画とみられるという。
2024年同期は76件(年間110件)で、大きくは増えなかったが、小・中学生の割合が高まり、被害の低年齢化傾向があった。使いやすい生成AIの普及が影響した可能性があり、同庁は未把握の被害も多数あるとみている。
加害者の摘発も相次ぐ。京都府警は、女子高校生の偽画像をSNSで公開した男を検挙し、作成を依頼した同級生も書類送検。学校のタブレット端末から得た行事写真を加工し、共有した中学生グループが集団で補導された事例もあった。
同庁によると、名誉毀損(きそん)やわいせつ電磁的記録媒体陳列などの疑いで、1~9月に4人が逮捕や書類送検され、少年6人が補導されたという。
同庁の担当者は「性的画像の加工や公開は、被害者に消えない傷を残す許されない行為。決してAIの間違った利用をしないでほしい」と話している。
〔写真説明〕生成AI(人工知能)で加工した性的な偽画像への注意を呼び掛ける警察庁のチラシ(同庁提供)
(ニュース提供元:時事通信社)

防災・危機管理ニュースの他の記事
おすすめ記事
-
-
-
-
リスク対策.PROライト会員用ダウンロードページ
リスク対策.PROライト会員はこちらのページから最新号をダウンロードできます。
2026/05/05
-
-
中澤・木村が斬る!今週のニュース解説
毎週火曜日(平日のみ)朝9時~、リスク対策.com編集長 中澤幸介と兵庫県立大学教授 木村玲欧氏(心理学・危機管理学)が今週注目のニュースを短く、わかりやすく解説します。
2026/04/28
-
-
-
サプライチェーン対策「行っていない」が49.7%~BCP策定状況は頭打ち、実効性に課題~
内閣府は、令和7年度における「企業の事業継続及び防災の取組に関する実態調査」についての結果を発表した。2007年度から隔年で実施しているもので前回の令和5年度時点での調査以来となる。それによると、近年災害時などで課題になっているサプライチェーンの対策について、「サプライチェーン強靭化への取組を行っているか」との設問に対し、「行っていない」が49.7%と最も高く、次いで「行っている」が25.9%、「現在検討中」が20.7%となった。
2026/04/26
-
スマホ通知が号令、災害の初動対応訓練を開発
半導体製造装置大手の株式会社ディスコ(東京都大田区)は、平時のコミュニケーションツールを使ったさまざまな危機事案に対応できる初動対応訓練の仕組みを開発し、実践を続けている。メンバーが、危機を発生させる運営チームと対応チームに分かれ、業務中に突発的に危機事案を模擬的に発生させるとともに、通知を受け取ったチームは、即座に、訓練を開始する。リアリティーを追求した結果、たどり着いた手法だ。
2026/04/20







※スパム投稿防止のためコメントは編集部の承認制となっておりますが、いただいたコメントは原則、すべて掲載いたします。
※個人情報は入力しないようご注意ください。
» パスワードをお忘れの方