気象庁は24日、日本の今年の年間平均気温が11月までの速報値で、平年を1.25度上回り、1898年の統計開始以来、3番目に高かったと発表した。世界の年間平均気温も統計史上3番目に高かった。いずれも過去最高は昨年、2番目は一昨年だった。
 同庁異常気象情報センターの及川義教所長は「日本の季節別では夏が史上最高の猛暑になった一方、冬と3月に寒気が繰り返し流れ込んだため、年間では3番目の高さとなった」と説明。「過去3年間の(極端な)高温が今後も続くか、一時的なのかは何とも言えないが、長期的に気温が上昇していくのは間違いない」と話した。
 日本の地域別では、北海道の年間平均気温が今月20日までの速報値で平年を1.9度も上回った。月末までの確定値でも、1946年の統計開始以来最も高かった一昨年(平年差1.7度)を超え、最高となる見込み。東北の速報値も平年を1.5度上回り、全国より速いペースで温暖化が進んでいる。 
〔写真説明〕日本の年間平均気温グラフを示す気象庁異常気象情報センターの及川義教所長。今年は速報値で統計史上3番目の高さとなった=24日午後、東京都港区の気象庁

(ニュース提供元:時事通信社)