【ニューヨーク時事】米軍に拘束された南米ベネズエラのマドゥロ大統領は5日、米東部ニューヨークの連邦地裁に初出廷し、罪状認否で無罪を主張した。3日に首都カラカスの邸宅で急襲を受けて捕まり、米国に連行されたマドゥロ氏は麻薬テロ共謀、コカイン密輸共謀など4件の罪で起訴されている。
 ニューヨーク・タイムズ紙(電子版)によると、マドゥロ氏は5日正午(日本時間6日午前2時)ごろ、オレンジ色の囚人服と紺色の半袖シャツを着て出廷。人定質問の際、「拉致された」とまくし立てて判事に制止された。身分については「ベネズエラの大統領」と返答。起訴内容については出廷前には知らなかったと明らかにした。退廷の際には「私は戦争捕虜だ」と訴えた。
 マドゥロ氏の弁護士は、保釈を請求する意向を表明。「軍事的な拉致」に疑問を呈した上で、国家元首の国際法上の免責特権を盾に、起訴に異議を申し立てる可能性についても言及した。次回審理は3月17日に設定された。
 マドゥロ氏と一緒に拘束された妻フローレス氏も無罪を主張した。フローレス氏は額にばんそうこうを貼り、右目周辺にはあざのようなものが見えたという。弁護士は肋骨(ろっこつ)周辺にもあざがあると述べ、治療が必要と訴えた。 
〔写真説明〕5日、ニューヨークの米連邦地裁に出廷したベネズエラのマドゥロ大統領(前列左)とフローレス夫人(同右)の法廷内スケッチ(AFP時事)
〔写真説明〕5日、ニューヨークでヘリポートから米連邦地裁に移送されるベネズエラのマドゥロ大統領(右から4人目)(EPA時事)

(ニュース提供元:時事通信社)