11日午前6時50分ごろ、大阪市北区鶴野町の下水道工事現場で、「コンクリートが落ちてきている」と110番があった。市建設局によると、作業用に埋めていたパイプが地上から約13メートルの高さまで隆起した。けが人は確認されていない。
 パイプは鋼製で、長さ約27メートル、直径約3.5メートル。現場では既存の下水道管と、雨水があふれた際の貯水管をつなげる工事を行っており、パイプは堀った土が崩れるのを防ぐ「土留め」だった。11日未明まではパイプ内にたまった地下水を抜く作業をしていたが、異常は確認されていなかった。市が詳しい原因を調べている。
 現場は阪急電鉄大阪梅田駅近くの国道423号(新御堂筋)の高架下。車道にはコンクリート片が散乱し、大阪府警が付近を通行止めするなどした。近くに住む自営業の河北良三さん(73)は「信じられない。仕事用の車が出せず困っている」と当惑した様子で語った。
 市の宮崎博明下水道部長は取材に応じ、「通行止めにより大規模な渋滞が発生するなど、多くの市民に大変な迷惑をかけた」として謝罪した。 
〔写真説明〕地上に隆起した地下のパイプ=11日午前、大阪市北区
〔写真説明〕地上に隆起したパイプ=11日午前、大阪市北区

(ニュース提供元:時事通信社)