2026/05/09
防災・危機管理ニュース
【ワシントン時事】米情報機関が、イランは今も一定の軍事力を維持し、米軍による海上封鎖にも当面耐えられると分析していることが分かった。また、負傷しているとされる最高指導者モジタバ・ハメネイ師については、戦闘終結を巡る交渉に関与している可能性が高いと見ている。複数の米メディアが報じた。
トランプ政権は戦闘停止に向けた交渉でイラン側に譲歩を迫るため、イラン港湾の海上封鎖を続けている。しかし、ワシントン・ポスト紙によると、中央情報局(CIA)は最近、イランが「少なくとも3、4カ月」は封鎖に耐えられるとする機密分析報告書を政権に上げた。関係者は、イランが中央アジア経由の陸路による石油密輸で経済への打撃を緩和することも考えられるとの見方を示した。
米当局者は同紙に、米イスラエルの大規模攻撃後もイランは移動式ミサイル発射台の約75%を維持し、ミサイルも備蓄の約70%が残っていると指摘。損壊したミサイルを修理し、新たなミサイルの組み立ても行っているという。
また、CNNテレビによれば、米情報機関は、指導部の多くが死亡したイランの権力構造は不透明だとしながらも、モジタバ師の役割は大きいと見ている。専門家は「イランの体制は、大局的な決定において、最終承認を得るために(モジタバ師を)利用している」と説明する。
ただ、攻撃で負傷して治療中とされるモジタバ師は隔離状態で、意思決定の議論の場には参加していないとみられる。精鋭軍事組織「革命防衛隊」幹部とガリバフ国会議長が日々の政策決定を担っているもようだ。
モジタバ師は2月に米イスラエル両軍の攻撃で殺害された父アリ・ハメネイ前最高指導者の後継者となって以降、公の場に姿を現していない。電子機器を全く使わず、使者を通じて外部と連絡しているとされ、米情報機関はモジタバ師の居場所を特定できていないという。
〔写真説明〕イランの最高指導者モジタバ・ハメネイ師=2024年10月、テヘラン(AFP時事)
(ニュース提供元:時事通信社)

防災・危機管理ニュースの他の記事
おすすめ記事
-
中澤・木村が斬る!今週のニュース解説
毎週火曜日(平日のみ)朝9時~、リスク対策.com編集長 中澤幸介と兵庫県立大学教授 木村玲欧氏(心理学・危機管理学)が今週注目のニュースを短く、わかりやすく解説します。
2026/06/23
-
W杯に水を差したDAZN契約プラン表示が原因で大炎上
世界最大のスポーツイベントであるサッカーのW杯が6月12日に開幕。日本は1勝1分けで決勝トーナメント進出を大きく引き寄せている。その裏でW杯の視聴契約を巡ってSNSで大炎上していたのが、スポーツコンテンツの配信会社であるDAZNだ。W杯の全試合を視聴できる年間契約プラン表記に問題があり、13日にお詫びを発表した。しかしその対応も反感を買い、炎上は継続。最終的には年間プラン自体を取り下げた。DAZNの何が問題だったのか、消費者問題に詳しい住田 浩史弁護士に聞いた。
2026/06/23
-
-
-
-
企業の副業解禁とコンプライアンス対策を支援
企業の副業解禁の流れが加速している。従業員は本業以外の労働を増やすことで、収入増が見込める。従業員が副業で獲得したスキルで、本業への貢献も期待できる。企業側にとっても、副業は採用活動に活用できる。業務発注から関係を深めてからの転職や採用後のミスマッチを防止する効果がある。一方で、副業の一般化に伴い、同業他社での競業や情報漏えい、ブランド毀損、過重労働など、副業リスクは増加している。フクスケ(東京都千代田区)は、企業の副業制度の運用支援に加え、副業コンプライアンス向上に関するデータを分析し、リスク診断サービスも提供している。代表取締役社長の小林大介さんに、企業の副業解禁がもたらす影響について話を聞いた。
2026/06/12
-
-
-
-








※スパム投稿防止のためコメントは編集部の承認制となっておりますが、いただいたコメントは原則、すべて掲載いたします。
※個人情報は入力しないようご注意ください。
» パスワードをお忘れの方