2026/06/10
防災・危機管理ニュース
【カイロ時事】イスラエル軍と、レバノンの親イラン・イスラム教シーア派組織ヒズボラの戦闘が続いている。イランは米国との戦闘終結に向けた交渉でヒズボラへの攻撃停止を要求しているが、イスラエルは作戦を継続。イランとイスラエル双方の攻撃の応酬に発展した。レバノン情勢の先行き次第では、イランを含む地域一帯に戦火が広がる恐れがある中、レバノン政府は状況を制御できていない。
イスラエル軍は9日、レバノン南部を空爆。レバノン保健省は同日、過去24時間で29人が死亡したと発表した。一方、ヒズボラもレバノン領内のイスラエル軍を攻撃したと主張した。
イスラエル軍は同日、イスラエル北部で部隊が銃撃を受け、レバノンから越境した「テロリスト」1人を殺害したと発表した。報復のためにイスラエルがレバノンへの攻撃を強化する可能性もある。
これに先立ち、イスラエル軍は7日、ヒズボラの拠点があるレバノンの首都ベイルート南郊を空爆した。イランは反発し、ミサイルでイスラエルを攻撃。イスラエルは8日、対抗措置としてイランを空爆した。ヒズボラはイランのミサイル発射を受け、声明で「(イランは)味方だ」と強調した。
レバノンのアウン大統領は5日、米CNNテレビのインタビューで、イランが対米交渉でレバノンを「駆け引きの道具」にしていると非難。レバノンへの干渉をやめるよう訴えた。
レバノンは米国の仲介でイスラエルと和平協議を続けている。しかし、ヒズボラはこの協議に反発し、レバノンとイスラエルの停戦合意を拒否。イスラエルは、レバノンにヒズボラを武装解除する能力がないと見なし、掃討作戦を進めている。
〔写真説明〕9日、レバノン南部ティールで、イスラエル軍の空爆を受け立ち上る煙(AFP時事)
(ニュース提供元:時事通信社)

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