2026/06/12
防災・危機管理ニュース
全国の広範囲で梅雨入りした。この時期、湿度が高くなると「耳カビ」への注意も必要になる。入り口から鼓膜までの外耳道と呼ばれる通路に真菌(カビ)が生え、強烈なかゆみや違和感をもたらす疾患だ。長時間のイヤホン装着に伴う発症も増えているとみられ、専門家は「異常があれば迷わず耳鼻科へ」と訴えている。
耳カビは正式には「外耳道真菌症」と呼ばれる。外耳道の皮膚は耳掃除を過度に行うと炎症が起き、汚れを外に排出する能力が弱まってカビが増えやすくなる。またその治療のために抗菌薬を使い過ぎると、常在菌のバランスが崩れてカビが増えることもある。
慶友銀座クリニック(東京都中央区)の大場俊彦院長(62)によると、梅雨期のような高温多湿の環境は、カビの増殖に好都合という。大場院長は「梅雨期は患者数が1.2~1.5倍に増える」と話す。
イヤホンの装着についても「耳を密閉し、カビの増殖を誘発する」と指摘。テレワークの普及に伴いイヤホン由来の症状で来院する患者も多いといい、症状が進むと「ヘドロのような塊が毎日出て、完治に2~3週間かかる」と警鐘を鳴らす。
日常でイヤホンを使う人の割合が多いとのデータもある。クロス・マーケティング(東京)が3月に全国の20~79歳を対象に行った調査で、直近1カ月にイヤホンとヘッドホンのいずれかを使ったと答えた1040人のうち「ほぼ毎日」との回答は約3割に上った。そのうち約1割は1日に6時間以上使用すると答えた。最も使う機種を尋ねると密閉性がより高いイヤホンは87.2%で、「ヘッドホン」の12.8%と大差がついた。
耳カビ予防へ何を心掛ければいいのか。大場院長は耳掃除について「月に1~2回、入り口から1センチの内壁を拭うだけで十分」とアドバイス。イヤホンについても「先端の装着部品を定期的に洗浄し、1時間使ったら10分間外す習慣が大切」と話し、「痛みやかゆみが生じたら迷わず耳鼻科を受診してほしい」と呼び掛けている。
〔写真説明〕患者の耳を診る医師=イメージ
(ニュース提供元:時事通信社)

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