公正取引委員会は8日、ニュースサイトを運営する国内メディア約370社に対し、IT企業との取引実態に関するアンケート調査を始めたと発表した。生成AI(人工知能)による検索サービスでの記事の無断使用や、記事使用料の状況を調査する。これに加え、米グーグルやLINEヤフーなど巨大IT企業から、個別の聞き取り調査も行う。
 調査は、日本新聞協会や日本雑誌協会、日本民間放送連盟(民放連)に加盟する新聞社、通信社、出版社、テレビ局などが対象。「優越的地位の乱用」といった、独禁法上の違反やその可能性のある行為が確認されれば、問題点を指摘し改善を促す。
 AI検索による記事の無断使用により、読者が記事配信元サイトを訪問せず、メディアが広告収入を得られない「ゼロクリック検索」も問題となっている。公取委は、消費者約2000人にもアンケート調査を実施し、ニュースサイトの利用状況などを把握する。
 記事の無断使用を巡っては、読売新聞などが昨年夏、米新興企業のパープレキシティに損害賠償や記事の複製差し止めを求め提訴した。 
〔写真説明〕公正取引委員会=東京都港区

(ニュース提供元:時事通信社)