熊本県で最大震度7を観測した28日の地震について、国土地理院は29日までに、全地球測位システム(GPS)などを使った電子基準点の地震前後のずれを計測した結果、同県八代市で地盤が北東方向に約84センチ動いたと発表した。
 地理院は全国約1300カ所に電子基準点を設けて地殻変動を観測。2016年の熊本地震の際には、南阿蘇村で約97センチの変動が観測された。
 地理院によると、八代市にある「千丁」基準点の動きが最も大きく、北東方向に約84センチ動くとともに、約30センチ沈降。熊本市南区の「城南」基準点で北に約40センチ、八代市の「泉」基準点で南に約17センチ動くなど大きな地殻変動が観測された。
 基準点の変動から算出するモデル計算で、震源となった断層は長さ約29キロ、幅約6.3キロで、約2メートル動いたと推定された。
 一方、観測衛星「だいち2号」が撮影したレーダー画像の分析では、震源に近い日奈久断層帯の北西部で最大50センチ、南東部で最大10センチの変動が見られた。 
〔写真説明〕地震で崩落した熊本城の石垣付近を歩く人たち=28日、熊本市中央区

(ニュース提供元:時事通信社)