2026/08/02
防災・危機管理ニュース
熊本県で最大震度7を観測した地震で、70代女性が車中泊中に熱中症の疑いで亡くなっていたことが2日、明らかになった。被災地はこの日も、各地で最高気温が35度以上の猛暑日に見舞われた。被災者らは熱中症に最大級の警戒を払いつつ、倒壊住宅の片付けなどに汗を流した。
震度6強を記録した八代市。自営業の男性(53)は、母親(83)と共に自宅兼店舗の倒壊に巻き込まれた。男性は自力で脱出し、母親は家屋内に取り残されたが、消防隊員に救助されたという。
男性は「車がパンクしたらいけない」と、自宅前の道路に飛散したガラス片やくぎを集めた。「小まめな水分補給を心掛け、20分置きに休憩しながら作業していく」と汗を拭った。
飲食店を営む田崎春美さん(65)の自宅や店舗は、壁や家具が倒れるなどしてぐちゃぐちゃな状態という。田崎さんは「少し動くと、すぐに汗が出て止まらない。地震発生以降は風呂に入れずタオルで体を拭くだけだ。店の再建は無理かもしれない」とうなだれつつ、片付けを進めていた。
市内の避難所では、近隣から集まった緊急消防援助隊が熱中症予防を呼び掛けるリーフレットを配った。地震翌日から避難する早川栄次さん(76)は「疲れが出始めているが、この暑さなので熱中症対策を再確認したい」と力を込めた。援助隊は今後、他の地域の避難所にもリーフレットを配布する予定という。
震度7の揺れを観測した宇城市の松橋西防災拠点センターでは、ボランティアが熱中症予防対策でかき氷を被災者らに配り、親子連れなどが列を作った。同市内の別の避難所では、おでこに貼る冷却シートが配られたが、避難者全員に行き渡る数は確保できていないという。
〔写真説明〕厳しい暑さの中、避難所の駐車場で無料配布されたかき氷を食べる親子=2日午後、熊本県八代市
〔写真説明〕避難者に熱中症予防を呼び掛ける緊急消防援助隊員(右)=2日午後、熊本県八代市
(ニュース提供元:時事通信社)


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