2026/08/27
防災・危機管理ニュース
【ニューデリー時事】ネパール東部ラスワ郡で26日起きた大規模な土石流で、観光当局は27日、外国人517人を含む観光客644人と連絡が取れていないと発表した。日本人観光客5人の消息もつかめていない。ネパール観光業関係者によると、連絡が取れない日本人5人は家族で、子供も含まれる。被害の全容はいまだ不明だが、ネパール内務省は、行方不明者の総数が1400人を超えるとの見方を示した。
警察によると、犠牲者は住民をはじめ、少なくとも359人に上った。中国からネパールに流れるボテコシ川に沿った集落が壊滅的被害を受け、橋などのインフラや複数の水力発電所も損壊した。
在ネパール日本大使館は、邦人の安否を引き続き確認中とし、「ネパール当局に捜索を依頼している」と説明した。隣接する中国チベット自治区シガツェの被害も甚大だ。中国国営中央テレビは27日朝時点で「3人の死亡が確認され、外国人260人を含む558人が行方不明」と伝えた。
北京の日本大使館によれば、中国側で邦人が巻き込まれた情報は確認されていない。
米地質調査所(USGS)は、現場付近で26日朝に「氷河の崩壊と土石流」に伴うマグニチュード(M)5.2相当の揺れが起きたと分析。地元メディアも、なだれ込んだ氷河がボテコシ川支流の流れをせき止め、後に決壊した可能性を指摘している。
安否不明の外国人観光客の出身は日本を含め少なくとも32カ国。最多のインドは170人を超え、米国やウクライナ、マレーシア、オーストラリアも含まれる。多くはチベット自治区にある複数の宗教の聖地への巡礼ツアーに参加していた。
また、韓国聯合ニュースによると、水力発電所建設に携わっていた会社の社員9人と連絡が取れていない。
シャハ首相はSNSで、被災者の救出や治療などに全責任を負うと強調。「災難時に団結するべきだ」と国民に呼び掛けた。
〔写真説明〕26日、ネパールと中国チベット自治区の境界付近で、若い男性を救助する軍用ヘリ(ネパール軍提供・AFP時事)
(ニュース提供元:時事通信社)

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