2026/08/29
防災・危機管理ニュース
【カトマンズ時事】ネパールと中国の国境地帯で起きた土石流災害で、両国の死者が29日、682人に上り、行方不明者は日本人5人を含む約3000人に増えた。生存率が著しく下がるとされる発生から72時間が経過し、死者数がさらに増える恐れがある。ロイター通信によると、ネパール政府は同日、「復興には推計40億~50億ドル(約6400億~8000億円)が必要だ」と国際社会の支援を訴えた。
ネパールのカナル外相は28日夜、トンネルに閉じ込められた人々の救出や破壊されたインフラの復旧、遺体のDNA鑑定などで外国の「技術的な支援」が必要だと説明。救助隊の派遣は不要だとも語った。
アジア開発銀行(ADB)は28日、500万ドル(8億円)規模の緊急無償支援を行うと発表。一方、国連の報道官は「ネパール当局と連携し、食料や物資の提供支援を拡大する。中国からも要請があれば支援を行う」と表明した。日本政府もテントや毛布を供与する方針を示している。
AFP通信などによると、ネパール側で675人、中国側で7人が死亡。ネパール災害対策当局は29日、同国側で依然2426人の行方が分かっていないと発表した。水力発電所の作業員933人が新たに追加された。中国国営メディアは、チベット自治区で554人が行方不明だと報じた。
ネパールのシャハ首相はSNSで、これまでに4400人超が救助されたと明らかにした上で、被災地への救援物資の配布も進んでいると強調した。
大阪市に住む夫婦と子供3人の一家とみられる日本人観光客5人の安否も明らかになっていない。ネパール観光当局の行方不明者リストには「ヤマモト」姓の「トシタカ」「カナコ」「カヨコ」「ハヤト」「リュウト」さんの名前が記載されている。
〔写真説明〕29日、ネパール中部ヌワコット郡で、土石流に埋まった住居から荷物を運び出そうとする住民ら(AFP時事)
〔写真説明〕28日、ネパール中部ヌワコット郡で、土石流で埋まった道を子どもを背負って歩く女性(AFP時事)
〔写真説明〕28日、ネパール中部ヌワコット郡で、土石流に埋まった自宅から家財道具を運び出す女性(AFP時事)
(ニュース提供元:時事通信社)



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