2026/09/26
防災・危機管理ニュース
台風25号による大雨で堤防が決壊した千葉県の印旛沼周辺では、養魚場や農作物の倉庫などが浸水し、大きな被害を受けた。
沼近くの成田市下方でニシキゴイや金魚などを育てている谷養魚場では、飼育していた約10万匹のほとんどが流された。谷健治社長(58)によると、22日朝に海外出張から帰国したところ、いけすや稚魚池、釣り堀などを含む敷地全体が高さ1.5メートルほどまで浸水しており、ボートで近づくことしかできなかった。
施設や機材も水没しており、被害総額は「約10億円くらいでは」(谷社長)。25日にようやく水が引き、泥まみれになった施設内の掃除や片付けなどの作業を始めたが、「始まったばかりなので、正直まだ先が読めない」と漏らした。
印旛沼漁業協同組合(同市)の養鰻(ようまん)場でも、約5万匹のウナギの大半が死んだり逃げたりしたとみられ、被害額は数億円に上るとみられる。敷地内では大型冷蔵庫が押し流されてひっくり返り、通路には死んだウナギが落ちていた。
隣接する組合直営のレストランはテレビ番組で紹介され、客が増えていたところだったが、浸水で休業。水は引いたものの、20代の男性従業員は「自慢のウナギを出せなくなり、お客さんに申し訳ない」と話した。
同市などの農家などが団体で借りる倉庫では、荷崩れし水に漬かった米袋を生産者が手作業で運び出していた。保管していた新米約1000袋は全量が出荷できない見通しで、被害額は1500万円ほどになるという。50年以上地元に住む80代の農家の男性は「こんな水害は初めてだ」と語った。
〔写真説明〕印旛沼の決壊で浸水被害を受けた養鰻場=25日午後、千葉県成田市
〔写真説明〕印旛沼の決壊で浸水し、保管する米に被害が出た倉庫=25日午後、千葉県成田市
〔写真説明〕浸水被害に遭った養魚場の復旧作業を見守る谷健治社長=25日、千葉県成田市
〔写真説明〕台風25号の影響で印旛沼の堤防が決壊し、浸水被害を受けた谷養魚場(中央)=24日、千葉県成田市(小型無人機で撮影)
(ニュース提供元:時事通信社)




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