厚生労働省は29日、2026年版「労働経済の分析」(労働経済白書)を公表した。人工知能(AI)の浸透に伴い、労働者にとって論理的思考力や問題解決力などの「メタスキル」が重要となっており、こうした能力の高い労働者が賃金も高い傾向にあると指摘した。また、AI開発を担う理系人材の育成の必要性も訴えた。
 白書は、論理的思考力や批判的思考力、問題解決力、コミュニケーション力など、特定の業務にとどまらず幅広く応用可能な能力を「メタスキル」と定義。これまでの研究で、社会の急速な変化に対応するため、新たな知識を継続的に習得する能力としてメタスキルが重要視されていると説明した。その上で、こうした能力のある労働者の方が賃金が高い傾向にあるとの見方を示した。
 また、AI開発を担う理系人材の育成のためには、社会人の学び直しの推進が重要だと主張。障壁となっている費用や時間、情報不足への対応を求めた。現場人材の確保を巡っては、処遇改善により異業種からの転職を含めた新たな人材の呼び込みが必要だとした。 
〔写真説明〕「人工知能(AI)」と表示された画面=イメージ(AFP時事)

(ニュース提供元:時事通信社)