第11回:AIと山火事の発生予測
気象情報など基に早めの警告を
    BCP策定/気候リスク管理アドバイザー、 文筆家
    昆 正和
      
      
  
  
    昆 正和
    企業のBCP策定/気候リスク対応と対策に関するアドバイス、講演・執筆活動に従事。日本リスクコミュニケーション協会理事。著書に『今のままでは命と会社を守れない! あなたが作る等身大のBCP 』(日刊工業新聞社)、『リーダーのためのレジリエンス11の鉄則』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)、『山のリスクセンスを磨く本 遭難の最大の原因はアナタ自身 (ヤマケイ新書)』(山と渓谷社)など全14冊。趣味は登山と読書。・[筆者のnote] https://note.com/b76rmxiicg/・[連絡先] https://ssl.form-mailer.jp/fms/a74afc5f726983 (フォームメーラー)
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■多発するアメリカの山火事、真の原因は?
アメリカではたびたび山火事が発生します。近年はとくにこの種のニュースを見聞きする回数が増えたと感じているのは筆者だけではないでしょう。2018年11月上旬には、米カリフォルニア州北部の複数のエリアでこれまでにない大規模な山火事が発生しました。この大火はハリウッドスターが多く住むリゾート地にも到達し、ウィル・スミスなど多くのセレブたちがSNS上で被害状況を伝えたり、一般市民に避難を呼びかけたり、消防士たちに感謝の気持ちをつづっているのが印象的でした。
建物だけでなく、人的被害も相当の数に上ったこの大規模火災、過去に最も被害の大きかった1933年の山火事(犠牲者は29人)をはるかにしのぐ最悪の記録を更新したようです。
気になるのは原因ですが、高圧電線の故障が原因との疑いがあるそうで、一部住民が地元の電力会社に対して訴訟を起こしたとも言われています。他方、カリフォルニアの山火事シーズンは夏にから初秋にかけて見られますが、中には「今では山火事の危険性は1年中ある」と警告している専門家もいます。「今では」という言葉が気になった読者もいるでしょう。これは内陸部から吹きおろす「サンタアナ」と呼ばれる温風や、この地域特有の低湿度、高乾燥の気候といった自然環境のことだけを指しているのではありません。
というのは、これはもはやアメリカ大陸特有の自然環境云々の問題ではなく、気候変動による気温上昇と都市のスプロール現象などが影響していることは明らかだからです。下記のサイト(オリジナルソースは「Wired」)には、今回の大規模森林火災が発生する2カ月以上も前にこれを予言するかのような記事が書かれています。
https://www.sankei.com/wired/news/180816/wir1808160001-n1.html 
    
    
    
    
     
    
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