2016/05/25
防災・危機管理ニュース

全国の気象キャスターや気象予報士が中心となって構成するNPO法人気象キャスターネットワークは、「減災プロジェクト」として小学校での出前授業を無料で実施する。5月25日に都内で開催した平野石油株式会社主催の危機管理セミナーで、同法人代表の藤森涼子氏が明らかにした。
気象キャスターネットワークはこれまでも企業のイベントや学校への出前授業にキャスターを派遣してきたが、無償では初めて。実施期間は2016年6月1日から2017年3月31日まで。実施回数は30回を予定している。
藤森氏は「広島の土砂災害や常総市の水害など、今までに経験したことがない大雨による水害が近年多発している。気象・環境の専門知識とコミュニケーション能力を兼ね備えた気象キャスターは、言わば『環境・防災のメッセンジャー』。企業のCSR活動としての出前授業や研修プログラムにも、ぜひキャスターを活用してほしい」と話している。
■学校への出前授業について
・実施期間 2016年6月1日~2017年3月31日
・授業内容 ①気象と防災、②地球温暖化のどちらか
・実施回数 30回
・実施場所 地域は問わないが、学校の授業内での実施
・費用 無料(講師の指名は不可)
■イベント出演・講演について
・実施期間 2016年6月1日~2017年3月31日
・講演内容 防災、気象、地球温暖化に関するもの
・実施回数 制限なし
・実施場所 場所、地域問わず。
・費用 応相談(講師の指名なども相談可能)
問い合わせ先 気象キャスターネットワーク事務局(info@weathercaster.jp)
NPO法人気象キャスターネットワーク
http://www.weathercaster.jp/
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