2017/01/25
ニュープロダクツ

モリタホールディングスの100%子会社のモリタ宮田工業は、スプリンクラーの代わりに部屋ごとで消火ができるコンパクトなパッケージ型自動消火設備「スプリネックス ミニ CPW13094」と「スプリネックス ミドル FSSM013H」を20日から販売開始した。延床面積275㎡未満の小規模福祉施設などにも適し、木質材料など準不燃性能に満たない壁材にも対応する。

「ミニ CPW13094」は、本体を各部屋の壁や押し入れ内に設置して天井へ配管、部屋ごとに熱で感知し消火する。「ミドル FSSM013H」は、本体を屋外へ設置し複数の部屋へ配管、熱感知した部屋のみ消火を開始する。水の4倍の消火性能を持つ中性の消火薬剤を使用し、冷却効果、浸透性、再燃防止効果もある。
本体内に消火薬剤を貯蔵し、配管部分は常に空の状態となり、腐食、地震による液漏れ、凍結の心配がない。リチウム電池式なので停電時にも消火が可能だ。放射する薬剤量は「ミニ」が36リットル、「ミドル」が108リットルで、消火後の水損も軽減される。
福祉施設や病院などで導入してきた同社の既存製品「スプリネックス」をコンパクトに設計したもので、複雑な配管工事は不要。点検や取り外しが簡単なので導入しやすく、メンテナンスも簡単だ。

スプリンクラー設備や自動消火設備については、施設の面積に応じて設置できるものが規定されている
(了)
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