5. ベビーチェア
乳幼児を連れた方が、排せつ時に乳幼児を安全に座らせることができるイスです。

6. おむつ交換台(ベビーシート)
省スペースで設置できる、開閉式のおむつ交換台です。

7. 着替え台(フィッティングボード)
最近、おしゃれな施設でよく見かけます。洋服を着替えられるように収納式着替え台が設置されています。

例えば、「はね上げ手すり(可動式手すり)の使いかた」のように各設備には、取扱説明書のようにピクトグラムとイラストを組み合わせて、日本語、英語、韓国語、中国語の多言語表記(複数の言語が並存し表記されていること)で解説をしています。

「仏作って魂入れず」のようなことはご提案しません。

私は「LGBTトイレのマーク」に違和感を覚えていました。渋谷区役所には、LGBTに配慮して「虹の色の洋服で左側がスカート、右側がズボンのマーク」があると聞いていたので行ってきました。現在は「6色で縦長の長方形」に変わっています。

結論から言うと、「LGBTトイレのマーク」と「お手洗いのマーク」はいらないと思います。「洋風便器」または「温水洗浄便座」のマークだけでいいと思います。理由はいくつもありますが、LGBTトイレのマークがあると誤解されるからです。

そもそもだれでもトイレなので、「LGBTトイレのマーク」と「お手洗いのマーク」はいらないでしょう。日本ではレッテルを貼るので、あえて前述のマークはなくて省略した方がスマートです。

ハード面(設備)は少しずつ改善されていますが、ソフト面(思いやりのこころ=こころのバリアフリー)は的外れなことが多いので取り上げました。

マークを考えるのは名称と同じなので、このたとえを使います。この置き換えが良いのか分かりませんが、昔「痴呆症」と呼ばれていたのが「認知症」に置き換えられた経緯があります。

「痴呆」という用語は、侮辱的な表現である上に「痴呆」の実態を正確に表しておらず、早期発見・早期診断などの取り組みの支障になっていたからです。これから新しく名称ができるときは、「差別や偏見を助長したり、当事者が不快感を生まないこと」を念頭に置いてほしいと思います。

日本は、大雨、台風、地震などの自然災害大国なので、避難所のトイレ、仮設トイレに入れない障害を持つ方や高齢者、乳幼児、被災してケガした方にも配慮したトイレを考えていただければと思い、この記事を執筆しています。