2017/09/14
防災・危機管理ニュース
東京都は13日、「東京港におけるヒアリ等対策連絡会」の第2回会合を開催。都のほか江東区、品川区、大田区の湾岸各区、国から環境省や国土交通省の関係者も出席した。7月26日の前回会合から、品川区の東京港コンテナヤードにおいて8月16日にアカミミアリが、同日に埼玉県狭山市の物流倉庫内で東京港を経由した梱包材からヒアリが発見されたことを報告。一方で8月と今月に実施した東京港と周辺での大規模な調査ではヒアリとアカミミアリの確認はなかった。
生息状況の監視では国が全国68港湾で調査を実施。東京港でも都が国と連携し、トラップ500個を設置した。8月10日に設置し、14日に回収したが、ヒアリもアカミミアリも存在の確認はなかった。環境省と国交省によると68港湾のうち静岡県清水港でヒアリとアカミミアリ、広島県広島港でヒアリを確認したという。68港湾では今月と来月もコンテナふ頭での調査を行う。
ヒアリが確認された大井ふ頭から周辺2km程度の調査では、国と連携しトラップを8月4日に設置し同10日に回収したが、ヒアリもアカミミアリも確認なし。第2回は今月5日に設置し11日に回収。現在トラップ鑑別を行っている。
都独自の調査としてはふ頭周辺の空コンテナ置き場や海上公園などで187個のトラップ設置や目視を実施。トラップを8月30日から今月1日にかけて設置し、6~7日に回収したが、ここでもヒアリとアカミミアリの確認はなかった。
座長を務める都港湾局港湾経営部長の藏居淳氏は「水際対策は円滑に行われている。しかし国内他港では目撃が相次いでいるし、活動期でもあるので油断できない」と述べた。発見の多くは港湾関係者によるものであることから、都では今後も港湾での水際作戦に注力する。
(了)
リスク対策.com:斯波 祐介
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