2017/12/22
アウトドア防災ガイド あんどうりすの『防災・減災りす便り』
その防災情報、実は見えにくいかも!人の見え方は5通りも!
防災現場で改善されている例もぞくぞく登場!
次に、実際の防災現場で改善された例をご紹介します。
まずは気象庁のサイト、誰にとっても見えやすい色になっている事をご存知でしょうか?CUD認証済みの配色で高解像度降水ナウキャストやアメダスは配信されています。
見えやすい色と配色にするということは大切なのですね!みなさんのHPやアプリ、防災情報は大丈夫でしょうか?
リスク対策.comのサイトは、白と緑、緑に白ぬき配色がメインテーマの色ですので、大丈夫な配色でほっとしました〜!
詳しくは、カラーユニバーサルデザイン推奨配色セットで実際の色を確かめてくださいね!こちらには見えやすいグラフの作り方も解説されているので、企業の方も必見です♪レーザーポインターも見えにくかったりするんですよ!
■カラーユニバーサルデザイン推奨配色セット(NPO法人カラーユニバーサルデザイン機構)
http://www2.cudo.jp/wp/wp-content/uploads/2016/10/CUD_Colorset_Guidebook.pdf
次の改善例は、RCソリューションの「ゆれくるコール」。
こちらは再現ドラマとか作りたいレベルの神対応で、熊本地震直後、話題になっていたのです!なので、ちょっとドラマ風で解説したいと思います。
●2017年4月14日(木)21時26分 熊本地震発生!
直後から、ゆれくるコールに多数問い合わせが来る。
●15日(金)「震度マップのアイコンの色が判別しにくい」の声が。
代表取締役の栗山章氏が即刻、別件でやりとりしていたカラーユニバーサルデザイン機構に連絡。
●16日(土)1時25分 熊本地震本震発生!
●16日(土)、17日(日)、会社は休業日だが栗山氏が各方面と連絡をとりカラーユニバーサルデザインに対応した震災マップアイコンを手配
●18日(月)アプリ更新の緊急会議。色の対応とその他の要望に対応した変更を決定
●18日(月)〜20日(水)出向していた社員も会社に戻り、総力をあげて開発とプレスリリース対応
● 21日(木)Android版、22日(金)iOS版リリース
● 27日(水)プレスリリース
と、ニーズに応えて、短期間での緊急アップデートされました♪現在も、ゆれくるコールは設定で気象庁画面にすると、見えやすい画面に変更できるようになっています。これは、見えやすさとともに、今までの画面に親しんでいるという方にも配慮して選択制にしたそうです。
選択制のほうが、より技術的に難しいのですが、なぜスピード感をもって実施できたのかというと、「何よりもいち早く困っている利用者様のもとに届けたいという想いが皆を突き動かし」、「やるしかない感があった」と、開発された社員の方のお話です♪素敵ですね♪
アウトドア防災ガイド あんどうりすの『防災・減災りす便り』の他の記事
おすすめ記事
-
競争と協業が同居するサプライチェーンリスクの適切な分配が全体の成長につながる
予期せぬ事態に備えた、サプライチェーン全体のリスクマネジメントが不可欠となっている。深刻な被害を与えるのは、地震や水害のような自然災害に限ったことではない。パンデミックやサイバー攻撃、そして国際政治の緊張もまた、物流の停滞や原材料不足を引き起こし、サプライチェーンに大きく影響する。名古屋市立大学教授の下野由貴氏によれば、協業によるサプライチェーン全体でのリスク分散が、各企業の成長につながるという。サプライチェーンにおけるリスクマネジメントはどうあるべきかを下野氏に聞いた。
2025/12/04
-
中澤・木村が斬る!今週のニュース解説
毎週火曜日(平日のみ)朝9時~、リスク対策.com編集長 中澤幸介と兵庫県立大学教授 木村玲欧氏(心理学・危機管理学)が今週注目のニュースを短く、わかりやすく解説します。
2025/12/02
-
-
-
-
-
-
目指すゴールは防災デフォルトの社会
人口減少や少子高齢化で自治体の防災力が減衰、これを補うノウハウや技術に注目が集まっています。が、ソリューションこそ豊富になるも、実装は遅々として進みません。この課題に向き合うべく、NTT 東日本は今年4月、新たに「防災研究所」を設置しました。目指すゴールは防災を標準化した社会です。
2025/11/21
-
サプライチェーン強化による代替戦略への挑戦
包装機材や関連システム機器、プラントなどの製造・販売を手掛けるPACRAFT 株式会社(本社:東京、主要工場:山口県岩国市)は、代替生産などの手法により、災害などの有事の際にも主要事業を継続できる体制を構築している。同社が開発・製造するほとんどの製品はオーダーメイド。同一製品を大量生産する工場とは違い、職人が部品を一から組み立てるという同社事業の特徴を生かし、工場が被災した際には、協力会社に生産を一部移すほか、必要な従業員を代替生産拠点に移して、製造を続けられる体制を構築している。
2025/11/20
-
企業存続のための経済安全保障
世界情勢の変動や地政学リスクの上昇を受け、企業の経済安全保障への関心が急速に高まっている。グローバルな環境での競争優位性を確保するため、重要技術やサプライチェーンの管理が企業存続の鍵となる。各社でリスクマネジメント強化や体制整備が進むが、取り組みは緒に就いたばかり。日本企業はどのように経済安全保障にアプローチすればいいのか。日本企業で初めて、三菱電機に設置された専門部署である経済安全保障統括室の室長を経験し、現在は、電通総研経済安全保障研究センターで副センター長を務める伊藤隆氏に聞いた。
2025/11/17






※スパム投稿防止のためコメントは編集部の承認制となっておりますが、いただいたコメントは原則、すべて掲載いたします。
※個人情報は入力しないようご注意ください。
» パスワードをお忘れの方