防災現場で改善されている例もぞくぞく登場!


次に、実際の防災現場で改善された例をご紹介します。

まずは気象庁のサイト、誰にとっても見えやすい色になっている事をご存知でしょうか?CUD認証済みの配色で高解像度降水ナウキャストやアメダスは配信されています。

写真を拡大 使用する基本配色をCUD認証で設計したことにより見えやすいものに(資料提供:NPO法人カラーユニバーサルデザイン機構(CUDO))

見えやすい色と配色にするということは大切なのですね!みなさんのHPやアプリ、防災情報は大丈夫でしょうか?

(ユニバーサルデザインガイドブック(発行:CUDO)より引用)

 

 リスク対策.comのサイトは、白と緑、緑に白ぬき配色がメインテーマの色ですので、大丈夫な配色でほっとしました〜!

詳しくは、カラーユニバーサルデザイン推奨配色セットで実際の色を確かめてくださいね!こちらには見えやすいグラフの作り方も解説されているので、企業の方も必見です♪レーザーポインターも見えにくかったりするんですよ!

■カラーユニバーサルデザイン推奨配色セット(NPO法人カラーユニバーサルデザイン機構
http://www2.cudo.jp/wp/wp-content/uploads/2016/10/CUD_Colorset_Guidebook.pdf

見えやすいグラフや統計資料の作り方も書かれています!(「カラーユニバーサルデザイン推奨配色セット」より引用)

次の改善例は、RCソリューションの「ゆれくるコール」。

資料提供 RCソリューション株式会社


こちらは再現ドラマとか作りたいレベルの神対応で、熊本地震直後、話題になっていたのです!なので、ちょっとドラマ風で解説したいと思います。

(資料提供:RCソリューション株式会社)


 ●2017年4月14日(木)21時26分 熊本地震発生!
直後から、ゆれくるコールに多数問い合わせが来る。

●15日(金)「震度マップのアイコンの色が判別しにくい」の声が。
代表取締役の栗山章氏が即刻、別件でやりとりしていたカラーユニバーサルデザイン機構に連絡。

●16日(土)1時25分 熊本地震本震発生!

●16日(土)、17日(日)、会社は休業日だが栗山氏が各方面と連絡をとりカラーユニバーサルデザインに対応した震災マップアイコンを手配

●18日(月)アプリ更新の緊急会議。色の対応とその他の要望に対応した変更を決定

●18日(月)〜20日(水)出向していた社員も会社に戻り、総力をあげて開発とプレスリリース対応

● 21日(木)Android版、22日(金)iOS版リリース

● 27日(水)プレスリリース

と、ニーズに応えて、短期間での緊急アップデートされました♪現在も、ゆれくるコールは設定で気象庁画面にすると、見えやすい画面に変更できるようになっています。これは、見えやすさとともに、今までの画面に親しんでいるという方にも配慮して選択制にしたそうです。

選択制のほうが、より技術的に難しいのですが、なぜスピード感をもって実施できたのかというと、「何よりもいち早く困っている利用者様のもとに届けたいという想いが皆を突き動かし」、「やるしかない感があった」と、開発された社員の方のお話です♪素敵ですね♪

「ゆれくるコール」は設定画面で気象庁に設定すると見えやすい色になる
「ゆれくるコール」左が気象庁画面、右がオリジナル画面