2018/03/26
防災・危機管理ニュース

一般社団法人レジリエンスジャパン推進協議会が主催する「ジャパン・レジリエンス・アワード(強靭化大賞)2018」の授賞式が20日、都内で開催され、伊豆市“海と共に生きる”観光防災まちづくりをみんなで考える会による「観光防災まちづくり推進に向けた地域主体の取組」がグランプリを受賞した。
海沿いの同市では、観光と防災を両立させるために風評被害を恐れず、「津波災害特別警戒区域」を前向きに指定して愛称を募集するなど、防災力を高めながら海と共生する町づくりを目指している。
同地区で当初から取り組みを支援している東京大学生産技術研究所准教授の加藤孝明氏は、「全国初となる津波災害特別警戒区域の指定だけではなく、丁寧なリスク・コミュニケーションによるボトムアップの議論の積上げにより、防災だけではなく、観光振興や持続性も考える総合的な町づくりを地域一丸となって進めている。今後の津波防災の新しいモデルになり得ると考えている」と話している。
金賞には企業・産業部門で大建工業と国土防災技術の「国産木材を有効利用した土壌改良材『DWファイバー』」、地方自治体部門では和歌山県の「実働機関、地域住民、市町村と協同する実践型訓練」、教育機関部門では東北大学の「減災ポケット『結』プロジェクト」がそれぞれ選出された。
また、今回は第1回国土強靭化地域計画賞を創設。金賞には和歌山県と静岡県小山町、最優秀賞には北海道、埼玉県、札幌市、優秀賞には岩手県と大分県が選ばれた。
(了)
防災・危機管理ニュースの他の記事
おすすめ記事
-
-
中澤・木村が斬る!今週のニュース解説
毎週火曜日(平日のみ)朝9時~、リスク対策.com編集長 中澤幸介と兵庫県立大学教授 木村玲欧氏(心理学・危機管理学)が今週注目のニュースを短く、わかりやすく解説します。
2025/10/14
-
走行データの活用で社用車をより安全に効率よく
スマートドライブは、自動車のセンサーやカメラのデータを収集・分析するオープンなプラットフォームを提供。移動の効率と安全の向上に資するサービスとして導入実績を伸ばしています。目指すのは移動の「負」がなくなる社会。代表取締役の北川烈氏に、事業概要と今後の展開を聞きました。
2025/10/14
-
-
-
-
トヨタ流「災害対応の要諦」いつ、どこに、どのくらいの量を届ける―原単位の考え方が災害時に求められる
被災地での初動支援や現場での調整、そして事業継続――。トヨタ自動車シニアフェローの朝倉正司氏は、1995年の阪神・淡路大震災から、2007年の新潟県中越沖地震、2011年のタイ洪水、2016年熊本地震、2024年能登半島地震など、国内外の数々の災害現場において、その復旧活動を牽引してきた。常に心掛けてきたのはどのようなことか、課題になったことは何か、来る大規模な災害にどう備えればいいのか、朝倉氏に聞いた。
2025/10/13
-
-
リスク対策.PROライト会員用ダウンロードページ
リスク対策.PROライト会員はこちらのページから最新号をダウンロードできます。
2025/10/05
-
※スパム投稿防止のためコメントは編集部の承認制となっておりますが、いただいたコメントは原則、すべて掲載いたします。
※個人情報は入力しないようご注意ください。
» パスワードをお忘れの方