2018/04/27
ニュープロダクツ
カスペルスキーは、法人用Linuxサーバー向けセキュリティ製品「Kaspersky Endpoint Security 10 for Linux」の最新版(バージョン10.1.0.5960)の日本語版を26日から提供開始した。LinuxOSが稼働するサーバー・ワークステーションを対象に、近年増え続けているランサムウェア攻撃に対する防御機能を高め、ファイル変更操作の監視機能も強化した。
ランサムウェアは、PCやサーバー内のファイルを暗号化して、身代金を払わない限りデータ利用できなくするサイバー攻撃の一つ。2017年5月には「WannaCry」が世界中に被害が拡大した。国内企業も被害を受けており、被害対象が個人だけでなく法人にも広がりつつあるという。
同社ではランサムウェアへの対策を幅広く強化するため、今回2016年4月にWindowsサーバー向け製品に導入した「アンチクリプター機能」をLinuxサーバー向けの製品にも追加。共有ディレクトリに保管されているファイルに対してネットワーク外から暗号化を試みると攻撃として検出しアクセスを遮断し、攻撃側のコンピュータを自動的に信頼しないホストとして認識し、度重なる攻撃を防御する。
さらに今回初めて「ファイル変更監視機能」を追加。監視対象に設定したネットワーク上のシステムファイルやアプリケーションにユーザーアクセス権やオブジェクト属性への変更操作をログ記録し、実行操作を特定。管理者にアラートで知らせる。この機能は近くWindowsサーバー向け製品にも実装される見込み。
価格は最小構成の10クライアントで3万2000円(税別)から。パートナー企業経由で販売する。
■ニュースリリースはこちら
http://www.kaspersky.co.jp/about/news/product/2018/pro26042018
(了)
防災・危機管理関連の新製品ニュースリリースは以下のメールアドレスにお送りください。risk-t@shinkenpress.co.jp
リスク対策.com:峰田 慎二
ニュープロダクツの他の記事
おすすめ記事
-
月刊BCPリーダーズ2025年上半期事例集【永久保存版】
リスク対策.comは「月刊BCPリーダーズダイジェスト2025年上半期事例集」を発行しました。防災・BCP、リスクマネジメントに取り組む12社の事例を紹介しています。危機管理の実践イメージをつかむため、また昨今のリスク対策の動向をつかむための情報源としてお役立てください。
2025/10/24
-
-
中澤・木村が斬る!今週のニュース解説
毎週火曜日(平日のみ)朝9時~、リスク対策.com編集長 中澤幸介と兵庫県立大学教授 木村玲欧氏(心理学・危機管理学)が今週注目のニュースを短く、わかりやすく解説します。
2025/10/21
-
「防災といえば応用地質」。リスクを可視化し災害に強い社会に貢献
地盤調査最大手の応用地質は、創業以来のミッションに位置付けてきた自然災害の軽減に向けてビジネス領域を拡大。保有するデータと専門知見にデジタル技術を組み合わせ、災害リスクを可視化して防災・BCPのあらゆる領域・フェーズをサポートします。天野洋文社長に今後の事業戦略を聞きました。
2025/10/20
-
-
-
走行データの活用で社用車をより安全に効率よく
スマートドライブは、自動車のセンサーやカメラのデータを収集・分析するオープンなプラットフォームを提供。移動の効率と安全の向上に資するサービスとして導入実績を伸ばしています。目指すのは移動の「負」がなくなる社会。代表取締役の北川烈氏に、事業概要と今後の展開を聞きました。
2025/10/14
-
-
-






※スパム投稿防止のためコメントは編集部の承認制となっておりますが、いただいたコメントは原則、すべて掲載いたします。
※個人情報は入力しないようご注意ください。
» パスワードをお忘れの方