2015/01/20
C+Bousai vol2

真陽地区は、新長田駅の南東、JR新湊川の西に広がる地域。住宅、商業、工業が混在し、古くからの下町の風情が残っている。阪神・淡路大震災では火災により453棟が焼損し、53人の犠牲者を出した。震災が発生した翌年の1996年には長田区第1号の防災モデル地区として「真陽防災福祉コミュニティ」が発足した。防災に加え、急速に進む高齢化問題に着目し、防災と福祉の両面から地区の安全を守ることを目的にしている。
震災時に避難所となった真陽小学校
同コミュニティでは、定期的な防災訓練や福祉活動はもちろん、1997年に兵庫県但馬海岸沖で発生した「ナホトカ号重油流出事故」では回収作業のボランティアにあたったほか、新潟県中越地震でもうどんの炊き出しボランティアに参加するなど、さまざまな活動を展開している。震災前には7541人が暮らしていたが、震災後は4439人まで人口が減少。現在は復興により、およそ6550人までに回復している。

C+Bousai vol2の他の記事
- 特別対談|意欲的に取り組める防災教育「正解のない」問題を考える 災害経験を風化させないため
- 「60分ルール」で津波から守る 訓練のリアリティを追求する (神戸市長田区真陽地区)
- 若い世代も巻き込んだ防災活動 子どもが喜べば親も来る (神戸市須磨区千歳地区)
- コミュニティが町を救う 震災前に30年間のコミュニティ活動 (神戸市長田区真野地区)
- 毎月定例会毎年訓練と見直し (神戸市中央区旧居留地連絡協議会)
おすすめ記事
-
ラストワンマイル問題をドローンで解決へBCPの開拓領域に挑む
2025年4月、全国の医療・福祉施設を中心に給食サービスを展開する富士産業株式会社(東京都港区)が、被災地における「ラストワンマイル問題」の解消に向けドローン活用の取り組みを始めた。「食事」は生命活動のインフラであり、非常時においてはより一層重要性が高まる。
2025/09/15
-
-
機能する災害対応の仕組みと態勢を人中心に探究
防災・BCP教育やコンサルティングを行うベンチャー企業のYTCらぼ。NTTグループで企業の災害対応リーダーの育成に携わってきた藤田幸憲氏が独立、起業しました。人と組織をゆるやかにつなげ、互いの情報や知見を共有しながら、いざというとき機能する災害対応態勢を探究する同社の理念、目指すゴールイメージを聞きました。
2025/09/14
-
-
-
中澤・木村が斬る!今週のニュース解説
毎週火曜日(平日のみ)朝9時~、リスク対策.com編集長 中澤幸介と兵庫県立大学教授 木村玲欧氏(心理学・危機管理学)が今週注目のニュースを短く、わかりやすく解説します。
2025/09/09
-
-
リスク対策.PROライト会員用ダウンロードページ
リスク対策.PROライト会員はこちらのページから最新号をダウンロードできます。
2025/09/05
-
-
※スパム投稿防止のためコメントは編集部の承認制となっておりますが、いただいたコメントは原則、すべて掲載いたします。
※個人情報は入力しないようご注意ください。
» パスワードをお忘れの方