2018/05/17
防災・危機管理ニュース

東京消防庁は16日、町田消防署がJR横浜線・小田急線町田駅近くに救急隊の待機場所を設置し、運用を開始した。救急出動要請の多い町田駅周辺での事態に対応し、出動しても待機場所に常時救急隊が入れ替わりで待機する。このようなローテーション式の救急隊の待機場所の設置は東京消防庁管内で初の取り組み。
町田消防署は2017年に町田駅から離れた本町田地区に移転。要請の多い町田駅周辺への、特に要請だけでなく交通量の多い昼間の救急隊出動が課題になっていた。そこで町田駅から約1.4kmに位置する市の社会福祉センターである、せりがや会館の一室を間借り。「原町田分駐所」とし、救急隊と救急車を午前8時30分~午後8時30分まで待機することとした。
救急隊が出動した場合、町田消防署から救急隊を原町田分駐所に派遣し待機。その救急隊も出動した場合、近隣の成瀬出張所から派遣し、ローテーションで留守にしないようにする。夜間は交通量が減るため、町田消防署で町田駅周辺の要請にも対応できるという。
町田消防署警防課長の伊藤聖悦氏は町田市立国際版画美術館で行われた開所式後に状況を説明。2017年度の町田駅周辺の救急隊出動件数は2000件を超えており、本署が移転したことで「昼間の町田街道の交通量が多く、日中はせりがや会館からの出動が効果的だと感じた」と救急隊の町田駅付近での待機の理由を説明した。
(了)
リスク対策.com:斯波 祐介
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