2018/06/21
防災・危機管理ニュース
日米共同訓練も実施
米国海軍の病院船「マーシー」がこのほど日本に来航。16日には東京都大田区の大井水産物ふ頭で報道陣への公開が行われた。また翌17日には日米共同の災害医療搬送などの訓練も行われた。手術用ロボットなど最新技術を備えた、まさに「洋上の病院」の全貌を追った。
マーシーは元々、1976年に建造されたタンカー。洋上での医療対応が必要と感じた米海軍が改造することを決め、1986年に米海軍に引き渡された。サンディエゴを母港としている。戦時に洋上で兵士の治療を行うのが本来の任務。しかし戦時でない場合には世界中で行われている米軍の災害救援・人道支援に活用されている。「パシフィック・パートナーシップ」と呼ばれるアジア諸国を訪問しての訓練も行っており、今回の東京寄港となった。
船の規模は全長272.6m、全幅32.2m、排水量は6万9360t。1000のベッドのほか、12の手術室にICU(集中治療室)を4つ、さらには除染室も備える。災害時は港への接岸ができない可能性が高いことから、2機のヘリコプターの離発着ができる甲板のほかボートも2艇用意。船を横付けした患者の受け入れも可能だ。必要があれば除染室で除染をしたうえで受け入れる。
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