医療機関のBCPは本当に有効か?
被災地で手術はできない

本誌1月号(Vol.17)では、「医療機関におけるBCP(事業継続計画)」について特集し、被災時における入院患者の安全確保をはじめ、日常の重要業務 を継続させるためのハード・ソフト両面からの対策を紹介した。他方で、実際に被災した医療機関がどのような状況に陥り、何に困り、どう対応したかを知るこ とも、BCPの実効性を高める上で極めて重要だ。阪神淡路大震災で被災しながらも、震災当初3日間で1260人もの外来患者、329人もの入院患者を受け 入れ、医療を守り続けた財団法人甲南病院を訪ねた。


古めかしい建物は、阪神淡路大震災の当時から変わっていない。昭和9年に建築されたものだが、重厚な造りで神戸市を直撃した強い揺れでも躯体への被害は無かった。

甲南病院の当時の院長で被災後の対応の指揮にあたった老籾宗忠氏(現特別顧問)は「震災直後に家を出て、車で病院へ向かったのですが、とにかく病院が建っているかが心配でした。建物も患者も無事だと知ったときは、本当にほっとしたことを覚えています」と当時を振り返る。

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