2023/08/07
防災・危機管理ニュース

消防庁は、台風第6号の影響により、鹿児島県、沖縄県など一部地域において大規模な停電が発生していることから、鹿児島県、沖縄県 消防防災主管部局に対し、防災行政無線等を活用し、住民に対し、熱中症への注意喚起を行うとともに、予防方法の周知をするよう通達した。同庁らが作成した「大規模停電下における熱中症の予防対策について」のリーフレットでは、エアコンが使用できないときの熱中症対策について、①体を冷やすこと、②涼しいところに避難すること、③普段から停電時などに備えることなどを求めている。
このうち、①体を冷やすことについては、涼しい服装に着替え、風通しをよくすることや、濡れたタオル等を肌に当てうちわであおぐと熱が放散されること、水道が使えるようなら、水浴び等で体を冷やすことなどを記載。
②涼しいところへの避難では、車内は短時間で気温が上昇しやすいため、車内への避難は可能な限り避けて、冷房設備が稼働している場所へ移動することを勧めている。また、やむを得ず車内で過ごす場合は、たとえ短時間でも小さな子どものみを車内に残すことがないよう注意を呼び掛けている。
③普段からの熱中症の備えについては、飲料や非常トイレ等を備蓄すること、熱中症予防に利用できるように浴槽やポリタンクに水を貯めておくこと、水をペットボトルに入れて凍らせておくこと、などを推奨している。
防災・危機管理ニュースの他の記事
おすすめ記事
-
「自分の安全は自分で」企業に寄り添いサポート
海外赴任者・出張者のインシデントに一企業が単独で対応するのは簡単ではありません。昨今、世界中のネットワークを使って一連の対応を援助するアシスタンスサービスのニーズが急上昇しています。ヨーロッパ・アシスタンス・ジャパンの森紀俊社長に、最近のニーズ変化と今後の展開を聞きました。
2025/08/16
-
白山のBCPが企業成長を導く
2024年1月1日に発生した能登半島地震で震度7を観測した石川県志賀町にある株式会社白山の石川工場は、深刻な被害を受けながらも、3カ月で完全復旧を実現した。迅速な対応を支えたのは、人を中心に据える「ヒト・セントリック経営」と、現場に委ねられた判断力、そして、地元建設会社との信頼関係の積み重ねだった。同社は現在、埼玉に新たな工場を建設するなどBCPと経営効率化のさらなる一体化に取り組みはじめている。
2025/08/11
-
三協立山が挑む 競争力を固守するためのBCP
2024年元日に発生した能登半島地震で被災した三協立山株式会社。同社は富山県内に多数の生産拠点を集中させる一方、販売網は全国に広がっており、製品の供給遅れは取引先との信頼関係に影響しかねない構造にあった。震災の経験を通じて、同社では、復旧のスピードと、技術者の必要性を認識。現在、被災時の目標復旧時間の目安を1カ月と設定するとともに、取引先が被災しても、即座に必要な技術者を派遣できる体制づくりを進めている。
2025/08/11
-
アイシン軽金属が能登半島地震で得た教訓と、グループ全体への実装プロセス
2024年1月1日に発生した能登半島地震で、震度5強の揺れに見舞われた自動車用アルミ部品メーカー・アイシン軽金属(富山県射水市)。同社は、大手自動車部品メーカーである「アイシングループ」の一員として、これまでグループ全体で培ってきた震災経験と教訓を災害対策に生かし、防災・事業継続の両面で体制強化を進めてきた。能登半島地震の被災を経て、現在、同社はどのような新たな取り組みを展開しているのか――。
2025/08/11
-
-
-
中澤・木村が斬る!今週のニュース解説
毎週火曜日(平日のみ)朝9時~、リスク対策.com編集長 中澤幸介と兵庫県立大学教授 木村玲欧氏(心理学・危機管理学)が今週注目のニュースを短く、わかりやすく解説します。
2025/08/05
-
-
リスク対策.PROライト会員用ダウンロードページ
リスク対策.PROライト会員はこちらのページから最新号をダウンロードできます。
2025/08/05
-
※スパム投稿防止のためコメントは編集部の承認制となっておりますが、いただいたコメントは原則、すべて掲載いたします。
※個人情報は入力しないようご注意ください。
» パスワードをお忘れの方