従来、事業継続とESGとは別のものとして扱われてきた。ところがESGに関するリスクは事業そのものにも大きな影響を及ぼすことが認識されつつあり、事業を継続するという視点からESGリスクを整理し、組織的な対応を迅速に取れるように態勢を整えるべきであるとの動きが出てきているという。

実際、気候変動によって自然災害が頻発している。これは環境リスクへの対応であるし、サプライチェーン・リスクや労働災害リスクにつながる可能性もあることから、事業継続リスクになりうる。こうした意味で、事業継続とESGとは密接につながっている可能性があり、両者を合わせて対策を事前に講じることが求められている。