米疾病対策センター(CDC)は22日、国内で初めて子どもへの高病原性鳥インフルエンザ(H5N1型)感染を確認したと発表した。症状は軽度で、回復に向かっているという。
 子どもの初感染例は19日にカリフォルニア州公衆衛生局から報告された。ただ、ヒトからヒトへの感染は確認されていないという。子どもの家族は陰性だった。
 CDCも、この子どもから他の人への感染は今のところ確認されていないが、引き続き追跡調査を行うと説明した。
 CDCによると、子どもは初期検査で低濃度のウイルスが検出され、抗ウイルス剤を投与。数日後には鳥インフルは陰性を示したが、他の呼吸器関連のウイルスで陽性が確認された。
 米国では現時点でヒトからヒトへの鳥インフル感染例は確認されておらず、CDCは、感染リスクは依然低いとしている。
 米国の今年の鳥インフル感染者数は現時点で今回の子どもを含めて計55人。うち29人は加州。多くは畜産業従事者で、感染した家禽(かきん)類や牛と接触していた。(ロイター時事)

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