2024/12/03
防災・危機管理ニュース
 日本製鉄による米鉄鋼大手USスチールの買収計画が、頓挫しかねない事態に陥った。トランプ次期米大統領がSNSに「完全に反対する。このような取引を阻止する」と投稿。計画を審査中の対米外国投資委員会(CFIUS)が年内にも判断を下すとみられていたが、トランプ氏は審査結果にかかわらず計画を認めない公算が大きい。日鉄は「剣が峰」に立たされた。
 「USスチールを支え、成長させ、米国産業界ならびに米国国内のサプライチェーン(供給網)を強靱(きょうじん)化し、米国の国家安全保障を強化するものだ」。日鉄はトランプ氏の投稿を受けて3日に談話を発表。改めて買収計画の意義を訴え、総額27億ドル(約4050億円)以上の投資と技術提供、雇用維持の約束を果たす決意も示した。
 買収計画は政治問題化したが、双方の経営陣は承認済みで、日鉄は手続き完了に向け、「必要なのはCFIUSと独禁法審査の承認だけだ」(森高弘副会長)との認識を示してきた。米大統領選の後は買収計画に反対する全米鉄鋼労組(USW)の影響力が弱まるとの目算もあり、バイデン政権下で計画が承認されれば、年内に買収を完了させるシナリオを描いていた。 
〔写真説明〕日本製鉄本社=東京都千代田区
(ニュース提供元:時事通信社)

- keyword
- 米国
防災・危機管理ニュースの他の記事
おすすめ記事
- 
            
                
- 
            
                
- 
            
                中澤・木村が斬る!今週のニュース解説 毎週火曜日(平日のみ)朝9時~、リスク対策.com編集長 中澤幸介と兵庫県立大学教授 木村玲欧氏(心理学・危機管理学)が今週注目のニュースを短く、わかりやすく解説します。 2025/10/28 
- 
            
                
- 
            
                
- 
            
                
- 
            
                
- 
            
                月刊BCPリーダーズ2025年上半期事例集【永久保存版】 リスク対策.comは「月刊BCPリーダーズダイジェスト2025年上半期事例集」を発行しました。防災・BCP、リスクマネジメントに取り組む12社の事例を紹介しています。危機管理の実践イメージをつかむため、また昨今のリスク対策の動向をつかむための情報源としてお役立てください。 2025/10/24 
- 
            
                
- 
            
                「防災といえば応用地質」。リスクを可視化し災害に強い社会に貢献 地盤調査最大手の応用地質は、創業以来のミッションに位置付けてきた自然災害の軽減に向けてビジネス領域を拡大。保有するデータと専門知見にデジタル技術を組み合わせ、災害リスクを可視化して防災・BCPのあらゆる領域・フェーズをサポートします。天野洋文社長に今後の事業戦略を聞きました。 2025/10/20 




 
    






 
           
           
           
           
           
           
           
           
           
          
 
             
             
            
 
             
             
             
            ![2022年下半期リスクマネジメント・BCP事例集[永久保存版]](https://risk.ismcdn.jp/mwimgs/8/2/160wm/img_8265ba4dd7d348cb1445778f13da5c6a149038.png) 
             
             
             
             
             
            
※スパム投稿防止のためコメントは編集部の承認制となっておりますが、いただいたコメントは原則、すべて掲載いたします。
※個人情報は入力しないようご注意ください。
» パスワードをお忘れの方