危機管理担当者にお役立ち情報
連載・コラム
宇佐八幡宮神託事件に学ぶ伝統の意義
皇室典範の改正など、皇室をめぐる議論が国会などで盛んに行われています。奈良時代、第48代称徳天皇の治世において起きた宇佐八幡宮神託事件と、今現在、似通った事象が起きていると、筆者は指摘します。称徳天皇に重用され、法王の座にあった道鏡が、皇位を奪おうとした出来事。当時、宇佐八幡宮に派遣された和気清麻呂が、持ち帰った真の神託によって、皇位簒奪の防止を成し得たとされます。筆者は、現代版の和気清麻呂に登場してもらい、火中の栗を拾って沈静化させる必要があるだろうとさえ指摘しています。
2026/07/21
米イラン合意の楽観論を支える悲観
米・イランの軍事衝突において、6月中旬に了解覚書(MOU)が結ばれ停戦し、60日間の交渉期限が定められました。その後も小競り合いが続く中で、本当に合意に至るのか疑心暗鬼が渦巻く状況ではあります。米国が譲歩し過ぎたとして、強い批判も上がっています。今回はこのMOUの内容をひも解きながら、日本とイランとの関係、さらには中国との関係などを類推しつつ、行く末などを考察していきます。
2026/07/08
皇位継承議論にみる国家最大のリスク
皇位の安定継承に向けた議論が国会などで盛んに行われています。国家としての存立の危機でありながら、多くの国民の認識が乏しいままであり、プロパガンダも飛び交うことにこそ、日本国家最大のリスクがあると、筆者は説きます。事実認識の乏しさには、戦後の歴史教育の不備があると指摘しつつ、自分達の一番の強みを捨て去ろうとする指向性すらあることも見て取ります。
2026/06/16
辺野古沖事件、文科省批判にみるポジショントーク
辺野古沖転覆事件が発生してはや3カ月が経とうとしています。文科省が、現地調査を行った結果について見解を公表した途端に、メディアは一斉に文科省に対して批判的姿勢を報じ始めました。批判は「教育現場の萎縮を生む」「踏み込み過ぎ」「平和教育を止めてはならない」といった論調が多い。しかし、筆者は、批判は全く筋違いで、論点ずらしも甚だしと指摘。批判の内容は、極めて偏った結論ありきのポジショントークでしないと訴えています。
2026/06/09
デフレ社会の「値切り屋」がもたらすもの
ホルムズ海峡封鎖によるサプライチェーン全体の影響を予見できなかった日本のバイヤー達。筆者は、持続可能で強靭なサプライチェーンの構築が至上命題であるはずのバイヤー達が、この様な事態に陥っていることに、何らかの原因があるはずだと推測します。日本文化の言霊といった発想や、長く続いたデフレ社会に、その原因を探ります。デフレ下では、調達部門に求められたのが「値切り屋」の役割。筆者自身の経験をもとに、デフレに浸りきり、本質を見失っていると批判します。
2026/05/21
リスク視点でみる「ホルムズ封鎖」対策
中東のホルムズ海峡封鎖をめぐる情勢が、世界中のサプライチェーンに影響し、目詰まりの事態を引き起こしています。特に日本では影響が大きいとされており、多くの企業のバイヤーがナフサ由来製品の調達のため、新規ルートの開拓などで多忙な毎日を送っています。ただ、筆者は、「藁をもつかむ」心理状態での取り組みは、リスクが高いと警鐘を鳴らします。平時において、サプライヤから見た優先度を少しでも上げる関係性の強化こそ、事前に備えることができた「最強の策」だったと指摘します。
2026/05/07
辺野古沖転覆事故、校長スピーチ批判を読み解く
辺野古沖転覆事故をめぐって、亡くなった生徒の高校で、校長先生が始業式で行ったスピーチについて、ネット界隈で批判が集中し、先鋭化しています。筆者は、偏った視線で一方的に追求するのは、負の連鎖を生み出し、同じ穴のムジナになりかねないと警鐘を鳴らします。教育現場には、批判に向き合う姿勢や、やましさのない話し合いの場などが必要だとしています。
2026/04/21
リスク視点でみる辺野古沖転覆事故
沖縄・辺野古沖で起きた転覆事故では、未来を嘱望された高校生や船長が犠牲となりました。船舶の運航などに関して、余りにも杜撰で理不尽な実態が明らかになりつつあります。一部のメディアには、核心に触れたがらない様子も見えます。筆者は、事故には複数の異なる問題が混同されているとして、再発防止を含めてリスク視点で丁寧に検証していく必要性を訴えています。
2026/04/13
従来のIT-BCPはもはや通用しない
一般にIT-BCPは災害時のIT停止を想定し、サーバーシステムの冗長化を目指してきました。が、サイバー攻撃に対しては足りない点が多々あります。一例がバックアップで、従来の格納法ではハッカーに通用しません。かつ、サイバーBCPはサプライチェーン全体が対象です。今回は中堅・中小企業も参考になるIT-BCP構築フレームワークを解説します。
2026/02/18
ルール至上主義が社会の秩序を乱す
法規制、ガイドライン、さまざまなルール、これらを守ることは安全で平穏な生活の基盤です。しかし、それらがなぜ必要とされ、何を実現しようとしているのかを見失うと、むしろリスクが増大することはあまり知られていません。実際、理由や目的を見失ったルール至上主義の事例は世の中に多くあります。今回から、その弊害を考察していきます。
2024/09/30
第249 回:BCIのサイバー・レジリエンス調査(2024年版)
今回紹介するのは、BCMの専門家や実務者による非営利団体である BCIによるサイバー・レジリエンスに関する報告書の2024年版。従来よりも多面的な取り組みが進みつつあるようだ。
2024/06/25
最も大きなCO2排出要因が除外されている
気候変動対策の中心課題はCO2削減です。その矛先としてターゲットになっているのが、火力発電所やガソリン自動車。しかし、最も大きなCO2排出要因が、国際的な排出量削減目標から除外されています。「紛争(戦争)」です。今回は、膨大な量のCO2排出が可視化されないまま黙認されている世界の紛争について触れます。
2024/06/06
第248回: BCM関係者はオペレーショナル・レジリエンスをどのように捉えているか(2024年版)
今回紹介するのは、BCMの専門家や実務者による非営利団体であるBCIが2024年5月に発表した、オペレーショナル・レジリエンスに関する調査報告書の2024年版。BCIはこれまでオペレーショナル・レジリエンスに関する報告書を2022年、2023年にも発表しているが、この一年間でかなり認識が変わったことが伺える。
2024/06/05
第245回: AIがセキュリティをどのように変えていくのか
今回紹介するのは、セキュリティの中でも特にIDや認証に関するトレンドについて、アンケート調査の結果をまとめたもの。セキュリティ分野でもAIの活用が進んでいる様子が見て取れる。
2024/04/03
パニックを引き起こす行動と覚醒させる行動
羽田空港での日航機と海保機の接触事故で、日航機の乗客・乗員全員が無事脱出したのは奇跡的対応でした。極限状態で深刻なパニックに陥らなかったのはなぜか。特に乗客の立場においては、日本人の民度の高さで片付けられる範囲を超えています。些細なことで起きる集団パニック現象と、パニック現象から集団を覚醒させる行動について考えます。
2024/03/17
第244回:緊急事態下でのコミュニケーションに関する実態調査(2024年版)
今回紹介するのは、緊急事態下でのコミュニケーションに関する実態に関する調査報告書。緊急事態におけるコミュニケーションのためのシステムもSaaS(Software as a Service)化が進んでいる状況が示されている。
2024/03/13
羽田空港接触事故は本当にヒューマンエラーか
能登半島地震が発生した翌日、羽田空港で日本航空機と海上保安庁の機体が接触、炎上する事故が起きました。事故の真の原因は現時点で不明ですが、巷の風潮は「ヒューマンエラー」という言い方が多いように感じます。果たしてそうでしょうか。オープン情報から得られる事実関係だけを使って、この事故の発生原因と未然防止対策を考察します。
2024/02/29
第242回:事業継続関係者から見た2024年の展望
今回紹介するのは、BCMの専門家や実務者による非営利団体であるBCIが2023年12月に発表した報告書。2023年がどのような年だったかを総括し、翌年がどのような年になりそうかを展望するような内容となっている。
2024/01/31
第238回:世界のBCM関係者が今後起こり得る脅威をどのように評価しているか(2023年版)
今回紹介するのは、BCMの専門家や実務者による非営利団体であるBCIが定期的に発表している「Horizon Scan Report」の2023年版。今後起こりうる脅威についてBCM関係者がどのように認識しているのかを探ろうとしているレポートで、サイバー攻撃は2019年版からずっとBCM関係者の間では常に最も懸念されている脅威のひとつとなっている。
2023/11/21
「SAGA2024」に向けてセキュリティを高めよう
佐賀県には、テロの対象となり得る場所やイベントがたくさんあります。原発、空港、新幹線、港、アリーナ、バルーンフェスタ、陶器市、おくんち――さらに来年は国民スポーツ大会が開催されます。その1年前にあたる今年10月5日、専門家の方々を唐津に招き、SAGA2024国スポに向けたセキュリティの向上を趣旨にシンポジウムを開催しました。
2023/11/10
第237回: 危機管理への取り組み方の現状や実務者の課題認識
今回紹介するのは、BCMの専門家や実務者による非営利団体であるBCIが、組織における危機管理体制の状況やトレンドを把握することを目的に実施した調査結果レポート。今後5年間に危機管理のための投資が増えると思うかどうかを尋ねたところ、回答者の5割強が増えそうだと予想している。
2023/10/25
第222回:世界各国のさまざまなリスクの変化を指数化してとらえる
地政学リスクがさまざまな地域で高まっている。今回紹介するのは、英国に本拠地を置き、リスクに関する情報分析を手がけるVerisk Maplecroft社が発信している記事。アフリカにおける社会不安が過去6年間で最多となっているとのこと。
2023/06/07
企業がいま真剣に検討すべき国際情勢リスク
激変する国際情勢に対し、本気でリスク対策を検討している企業は少ないのではないでしょうか。もちろん、ことはそう簡単ではありません。かといって、目を背けてはいられないのが昨今の状況。正面から向き合い、リスクゼロではなくリスク低減を目指した現実策を講じていく必要があります。企業が真剣に向き合うべき事項をピックアップします。
2023/05/30
第220回:BCM関係者がオペレーショナル・レジリエンスをどのように捉えているか
今回紹介するのは、BCMの専門家や実務者による非営利団体であるBCIによるオペレーショナル・レジリエンスに関する調査報告書の2023年版。組織がどのような法律や監督指針などに従うかを尋ねたところ、EUのDigital Operational Resilience Act (DORA) が大幅にランクアップするなど、EUの法律の存在感が高まっているようだ。
2023/05/24
第219回:社会インフラなどにおける事故等の急増と、米国企業における対策状況
今回は、米国のOnSolve 社が実施したリスクの影響に関する調査レポートのなかで、社会インフラに関する事象について焦点を当てて紹介する。2021年と2022年との間で危機事象の発生状況を比較したところ、「Infrastructure and Technology」と「Transportation Accidents」の2つのカテゴリーが急増が他と比べて急増したという。
2023/05/16
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2023年防災・BCP・リスクマネジメント事例集【永久保存版】
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