レジリエンス
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いまなお20万棟が全壊・焼失する衝撃
東京都は10年ぶりに見直した首都直下地震の被害想定で、前回と比べ建物被害を3~4割軽減できるとしました。しかし、これをもって安心することはもちろんできません。関東大震災から100 年の節目に発表された新被害想定から我々は何を受け取りどう行動すべきか。東京都立大学名誉教授で、東京都防災会議地震部会の専門委員を務める中林一樹氏に聞きました。
2022/11/06
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衛星で斜面やインフラの変動リスクをモニタリング
スカパーJSAT、ゼンリン、日本工営の3社は、衛星データを用いて、斜面や盛り土などの土構造物、道路・埋め立て地、周囲のインフラの経年的変状をミリメートル精度でモニタリングする法人・自治体向けサービス「LIANA(Land-deformation and Infrastructure ANAlysis)」を提供する。豪雨災害やインフラ老朽化といった社会問題への対策として、一度に広域かつ低コストにモニタリングを行い、利用者の予防保全の意思決定をサポートするサービスとして提案する。
2022/11/03
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関東大震災から100年 次の東京への備え
去る9月1日で関東大震災から99年が過ぎ、すでに100年目に入りました。折しも今年は東京都が首都直下地震の被害想定を10年ぶりに改定。「次の東京」に備え、必要な震災対策を考え直すタイミングです。いま何を受け止め、どう行動すればよいのか。専門家のインタビューと先進的な企業・組織の取り組みからひも解きます。
2022/11/01
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リスクマネージャーの報酬は上昇している⁉
RIMSの調査によると、2019年から米国・カナダのリスクマネージャーの報酬は上昇傾向を見せている。これはCOVID-19、気候変動、ロシアのウクライナ侵攻と、想定外のリスクが組織を襲っており、複雑性、不確実性が高まっていることに対応している。リスクマネジメント戦略を見直し、予期せぬリスクに備えなえなければならない必要性を組織が認識しているからである。
2022/10/31
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製造設備のアナログメーター目視点検を自動化
NTTコミュニケーションズは、製造設備のアナログメーターに対する目視点検作業を自動化し、担当者の負荷軽減を実現するソリューションを提供する。同社のクラウド録画カメラサービス「coomonita(コーモニタ)」と、LiLz(リルズ)の AI映像解析サービス「LiLz Gauge(リルズゲージ)」をAPI連携することで実現したもの。
2022/10/29
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リスクトレンド研究会―今年最も注目したリスクは?
リスク対策.com の連載陣が、自身の記事を解説する公開オンライントークです。最新のリスクトレンドと注視するポイントを伝えるとともに、連載者同士が意見交換を行って記事を深掘りし、得られた気付きを共有します。聴講者の皆様がウェビナーのQ&A 機能を使って質問することも可能です。
2022/10/28
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これからの気象ビジネスの展開~ウェザーニューズが目指す社会課題の解決~
11月の危機管理ビジネス勉強会の講師は、株式会社ウェザーニューズ 常務執行役員 サービス統括主責任者の安部大介氏です。 気象情報を通じて、さまざまなビジネスを展開する同社に、今後の気象ビジネスの可能性についてご発表いただきます。
2022/10/26
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さまざまな危機を想定した簡単ワークショップ訓練(体験会)
2022年12 月の危機管理塾は12月13日(火)15時から行います。今回は、ワークショップ型訓練を行います。
2022/10/26
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極めて重大な影響を与えるリスクに先手を打つ
災害リスクや市場リスクをシナリオ分析から読み解き、事業影響をサプライチェーン全体で評価。経営へのプラス・マイナスを見極め、リスク低減やビジネス機会獲得につなげる。気候変動対応はいまや、企業のリスクマネジメントの重要テーマです。キリンホールディングスの取り組みをQ&Aで紹介します。
2022/10/21
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専門知識と先入観からいったん離れて考える
宿命と思って諦めていることが、誰しもあるでしょう。ハルトの先輩ヒデさんの高山病もそうで、さまざまな対策を実施しても改善できずにいました。が、先入観を捨て、専門知識からいったん離れて考えてみると、意外な解決策が見つかるかもしれません。「なぜなぜ分析」を用いたハルトとヒデさんのシミュレーションから、その手法を学びます。
2022/10/20
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2段構えの体制で環境目標をビジネスに落とし込む
環境活動に積極的に取り組むセイコーエプソンがTCFDに賛同したのは2019年。翌2020年8月に2℃と4℃シナリオの定性分析を実施し、気候関連リスクと機会が事業に与える財務影響度を評価、2℃シナリオの分析結果を開示しました。同社の気候変動対応の取り組みを紹介します。
2022/10/19
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第199回:海外の企業においてERMへの取り組みはどの程度進んでいるのか
今回紹介するのは、ERMへの取り組み状況に関する調査の報告書。同調査は米国を中心とした世界各国のビジネスリーダーを対象に行ったもので、回答者の半分以上は、自社のERMが何らかの形で不完全、もしくは満足できる状況ではないと認識しているようだ。
2022/10/18
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困難を抱える世帯がさらに困難化する現実
「被災者支援のあり方検討会」は、より効率的で質の高い被災者支援の仕組みづくりについて中長期的な検討を行うことを目的に内閣府が設置した有識者会議。介護・福祉や防災の関係者がメンバーとなり、筆者が座長を務めています。前回に続き、6月に開かれた第3回会議の議事要旨にもとづいて、現時点の問題意識を報告します。
2022/10/17
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シナリオ分析からグループの未来像を可視化
化粧品販売を主力とするポーラ・オルビスグループの持ち株会社ポーラ・オルビスホールディングスは、長期経営計画にサステナビリティ関連で5つの重点領域を設定。その一つの環境に対しては、気候変動対応に高い目標を定めています。TCFD 開示に積極的に取り組み、成長を維持しながら、低炭素社会の実現に貢献していきたい考えです。
2022/10/14
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避難所で下着が干しづらい問題を解決
レスキューランジェリーって知ってますか? 実はこれ、最近注目を浴びている、女性を守る新しい防災グッズなんです。詳しくいうと女性だけでなく男性にも使え、しかも災害時だけでなく旅行やアウトドアにも使える優れもの。今回はこのレスキューランジェリーの生みの親である、開発者の本間麻衣さんに直接お話を伺ってきました。
2022/10/13
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第198回:これからの事業継続マネジャーに求められる役割
BCMの専門家や実務者による非営利団体BCIは、2022年10月に「Continuity and Resilience Report 2022」と題した調査報告書を発表した。BCM関係者が果たすべき役割や、BCMという専門分野のあり方のこれからを問うものとなっている。
2022/10/12
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健康経営の実践に向けた土台をつくる
健康経営に取り組む法人を見える化する制度に「健康経営優良法人認定制度」がありますが、中小企業は「健康経営優良法人2022(中小規模法人部門)」の認定要件が適用されます。前回は「制度・施策実行」に掲げられた要件から「従業員の健康課題の把握と必要な対策の検討」を説明しましたが、今回は「健康経営の実践に向けた土台づくり」を確認します。
2022/10/12
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高い環境目標と推進体制がESG経営をけん引
オフィス家具メーカーのオカムラは2021年からの中期経営計画にESGへの積極的な取り組みを掲げ、4つの重点課題を設定。うち「地球環境への取り組み」については、TCFDへの賛同を表明すると、その2カ月後に早くも情報を開示しました。気候変動対応への高い目標と取り組み意欲が、同社のESGをけん引しています。
2022/10/12
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リスクトレンド研究会―リスク対策.com連載者トーク
リスク対策.com の連載陣が、自身の記事を解説する公開オンライントークです。最新のリスクトレンドと注視するポイントを伝えるとともに、連載者同士が意見交換を行って記事を深掘りし、得られた気付きを共有します。聴講者の皆様がウェビナーのQ&A 機能を使って質問することも可能です。
2022/10/11
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限定的なリスク想定で再発防止はできるのか
前回までは、暗殺事件後に生じた国葬儀に関する反対運動、政治と宗教の問題について、危機管理・リスク管理の視点から論じてきました。今回からはそこからいったん離れ、事件と直接的に関わる警備・警護、捜査による真相解明の問題点について触れていきます。何が問題だったのか、その後の対応に問題はないのかを論考します。
2022/10/11
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静岡災害デマ、画像生成AIの急速な進化がもたらす新しい時代
台風15号が記録的な豪雨を静岡県にもたらしました。気象庁によると静岡市駿河区では12時間雨量が観測史上最多となる404.5ミリを観測。これは平年の9月降水量の約1.5倍に当たる量とのことです。この大雨により、静岡県各所では広範囲で冠水・浸水や土砂災害、大規模な停電・断水の被害が発生しました。3名がお亡くなりになり、ライフラインの途絶をもたらす深刻な災害となってしまった今回の豪雨ですが、災害自体とは別に残念な事象が起こりました。それはフェイク画像の拡散です。
2022/10/10
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小売業者は詐欺行為を定期的にチェックを
電子商取引の進化は目を見張るものがある。技術的な革新に基づいて、リアルでの商取引では不可能であったメリットを、売り手も買い手も益々享受できるようになっているからである
2022/10/10
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「気のゆるみ」で片付けていると同じミスが⁉
入念に事前準備を行っても、失敗しそうになってヒヤリとすることがあります。そうしたとき、意外と『気のゆるみ』で片付けてしまうことが多いのではないでしょうか?結果、リスクがそのまま残り続け、同じミスを繰り返し、最後は大きな失敗につながる――。今回は、ミスの再発防止に役立つ「なぜなぜ分析」を紹介します。
2022/10/06
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炎上と企業
特定の発言や行為をめぐりネット上に批判が殺到する「炎上」が、もはや日常になりつつあります。評判を著しく傷つけるそのダメージは企業においても極めて深刻。にもかかわらず、炎上はあとを絶ちません。なぜかくも炎上は呼び起こされてしまうのか――。炎上を生み出す社会の姿を、企業の立ち位置と関連付けながら考えてみました。
2022/10/01
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想定外の浸水で分かった地震BCPの効果と限界
2018 年7月、台風と梅雨前線の影響で西日本を中心に1府13 県で死者・行方不明者231人と、平成最悪の水害となった西日本豪雨。全国の河川で37カ所が決壊し、住宅被害は全壊6695 棟、床上浸水 8640 棟にのぼる。化成品メーカーのアイカ工業(愛知県名古屋市、海老原健治代表取締役社長執行役員)も、この災害で浸水被害を被った。同社の事業継続強化の取り組みを紹介する。
2022/10/01