2025/03/28
防災・危機管理ニュース
【バンコク時事】米地質調査所(USGS)によると、ミャンマー中部で28日午後0時50分(日本時間同午後3時20分)ごろ、マグニチュード(M)7.7の地震が起きた。国軍によれば、死者144人、負傷者732人が確認された。死傷者はさらに増える可能性がある。隣国タイの首都バンコクでも建設中の高層ビルが崩壊。地元メディアは、作業員5人が死亡し、117人ががれきの中に閉じ込められ安否不明になっていると伝えた。
ミャンマーの独立系メディアによれば、震源に近いザガイン地域や第2の都市マンダレーでは多数の建物が崩壊し、少なくとも40人の遺体が見つかった。バゴー地域でもモスク(イスラム礼拝所)などが崩れて子どもを含む約20人が亡くなったほか、首都ネピドーでは空港の管制塔が崩落して5人が死亡した。ミャンマーは国軍と抵抗勢力の内戦状態にあり、救助活動の遅れが懸念される。
国軍トップのミンアウンフライン総司令官は、国際社会に人道支援を提供するよう要請した。ネピドーやマンダレー、ザガインを含む被害の大きい6地域に非常事態宣言が出された。
バンコクでは、市民らが建物から避難して騒然とした雰囲気となった。電車も点検のため29日朝まで運休する。タイ政府は、バンコクに非常事態を宣言。記者会見したペートンタン首相は「救出活動を全力で行っている」と強調した。
在ミャンマー日本大使館と在タイ日本大使館は「現時点で邦人被害の情報はない」としている。
震源はマンダレーの近くで深さは10キロ。日本の気象庁によると、この地震による日本への津波の影響はない。
〔写真説明〕28日、ミャンマーで発生した地震で損壊した首都ネピドーの病院(AFP時事)
〔写真説明〕28日、ミャンマーの首都ネピドーで、地震によって亀裂が生じた道路(AFP時事)
〔写真説明〕28日、バンコクで、地震によって倒壊した建設中のビル(AFP時事)
(ニュース提供元:時事通信社)



防災・危機管理ニュースの他の記事
おすすめ記事
-
ランサムウェアの脅威、地域新聞を直撃
地域新聞「長野日報」を発行する長野日報社(長野県諏訪市、村上智仙代表取締役社長)は、2023年12月にランサムウェアに感染した。ウイルスは紙面作成システム用のサーバーとそのネットワークに含まれるパソコンに拡大。当初より「金銭的な取引」には応じず、全面的な復旧まで2カ月を要した。ページを半減するなど特別体制でなんとか新聞の発行は維持できたが、被害額は数千万に上った。
2025/07/10
-
中澤・木村が斬る!今週のニュース解説
毎週火曜日(平日のみ)朝9時~、リスク対策.com編集長 中澤幸介と兵庫県立大学教授 木村玲欧氏(心理学・危機管理学)が今週注目のニュースを短く、わかりやすく解説します。
2025/07/08
-
-
リスク対策.PROライト会員用ダウンロードページ
リスク対策.PROライト会員はこちらのページから最新号をダウンロードできます。
2025/07/05
-
-
-
-
-
-
「ビジネスイネーブラー」へ進化するセキュリティ組織
昨年、累計出品数が40億を突破し、流通取引総額が1兆円を超えたフリマアプリ「メルカリ」。オンラインサービス上では日々膨大な数の取引が行われています。顧客の利便性や従業員の生産性を落とさず、安全と信頼を高めるセキュリティ戦略について、執行役員CISOの市原尚久氏に聞きました。
2025/06/29
※スパム投稿防止のためコメントは編集部の承認制となっておりますが、いただいたコメントは原則、すべて掲載いたします。
※個人情報は入力しないようご注意ください。
» パスワードをお忘れの方