2025/04/04
防災・危機管理ニュース
ミャンマー中部を震源とする地震で、医療支援中に被災した国際NGO「ジャパンハート」(東京都台東区)創設者で小児外科医の吉岡秀人さん(59)が4日、都内で記者会見を開いた。吉岡さんは医療物資は依然不足しているとして継続的な支援を訴えた。
地震が起きた3月28日、吉岡さんは震源に近い同国中部の都市マンダレーから約10キロ離れた「ワッチェ慈善病院」にいた。ミャンマーに約1週間滞在し、同病院の医師らに手術のやり方を教えるなどしていたという。
吉岡さんは患者に全身麻酔をかけたところで強い揺れに見舞われた。「患者を何とかして守らねば、という気持ちでいっぱいだった」。手術を中断し、手動で人工呼吸を施しながら外へ避難した。手術道具などは床に散乱し、病院の壁がはがれ落ちていた。
吉岡さんによると、現地では40度近い猛暑や水不足による衛生環境の悪化が深刻で、被災者への影響が懸念される。特に高齢者や子どもへ影響が大きく、「物資が届かないことで、点滴1本で助かる命が助からない可能性がある」と指摘。鎮痛薬や抗生物質、医療用のチューブや縫合糸などの医療物資が不足しているとして、積極的な支援を訴えた。
吉岡さんらは2週間後にワッチェ慈善病院などに赴き、巡回診療でけが人の治療に当たる。国際的な支援が不可欠だといい「日本政府にも積極的に復興をサポートしてもらえたら」と話した。
〔写真説明〕ミャンマー地震で被災し、帰国後に記者会見する医師の吉岡秀人さん=4日午前、東京都千代田区
(ニュース提供元:時事通信社)

防災・危機管理ニュースの他の記事
おすすめ記事
-
-
中澤・木村が斬る!今週のニュース解説
毎週火曜日(平日のみ)朝9時~、リスク対策.com編集長 中澤幸介と兵庫県立大学教授 木村玲欧氏(心理学・危機管理学)が今週注目のニュースを短く、わかりやすく解説します。
2026/03/24
-
-
-
-
-
火事・水害の被災設備に復旧という選択肢
災害復旧専門サービスのベルフォアジャパンは昨年、独自営業による顧客開拓に乗り出しました。これまでは共同出資者の東京海上日動火災保険を窓口としてきましたが、体制変更を機に直接の市場アプローチを開始。BCPの実効性を確保する手段として自社のサービスを訴求する考えです。代表取締役社長の加藤道久氏に今後の市場戦略を聞きました。
2026/03/18
-
-
-
余計な情報をつながない安否確認システム
安否確認システム「オクレンジャー」は2006 年に提供を開始したサービス。災害時の初動に欠かせないアプリとして広く認知され、累計ユーザー数260 万を突破した。開発元のパスカルは地域のSIerとして、防災分野以外でもビジネスの高度化に貢献する。社長の井上隆氏に、創業以来の事業コンセプトと今後の展望を聞いた。
2026/03/11







※スパム投稿防止のためコメントは編集部の承認制となっておりますが、いただいたコメントは原則、すべて掲載いたします。
※個人情報は入力しないようご注意ください。
» パスワードをお忘れの方