JR山手線は新橋駅付近で架線に異常が見つかり、23日始発から内回り、外回りとも運転を見合わせた。内回りは午前7時ごろ、外回りは午前8時25分ごろにそれぞれ再開したが、本数を大幅に減らして運行。約19万7000人が影響を受けた。

 JR東日本によると、22日夜、車掌から「パンタグラフから火花が出ている」と連絡が入り、点検したところ、50編成中21編成で損傷が見つかった。このため、外回りは同日午後9時50分ごろから終電まで全線で運転を見合わせ、約5万人に影響した。

 その後の復旧作業で、新橋駅付近で「補助ちょう架線」と呼ばれる架線が断線しているのが見つかった。金具との接続が不十分だったという。 

 品川駅は23日朝、出勤を急ぐ乗客らで混雑した。新宿にある勤務先に向かう男性会社員(30)は「午前9時の始業時間に間に合うか不安だ」と話した。幼稚園児の娘(5)を遠足の集合場所に連れて行くという女性(42)は「混雑していると娘の具合が悪くなるので急ぎたい。山手線がだめなので京浜東北線を使う」と足早にホームへ向かった。(了)

(ニュース提供:時事通信 2025/05/23-12:49)

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